ある日ネットゲームに吸い込まれた俺の話

しんき

第1話 ネットゲーム厨だった俺の話

8月1日、夏の初めを告げる炎天下の注ぎ降る日の事

俺、三ヶ山 宏介はそんな夏の温度も知らず

部屋に引き籠ってネットゲームをしていた。


俺は呟く「こんな暇で面倒臭い世界なんて消えればいいのに」


その瞬間であった。

パソコンに俺宛のメールが届いた。

俺には友達はいない。

もうこうやって3年間も籠っているからだ。

俺は恐る恐るメールを開く。

するとパソコンは突如光だし俺を吸い込んだ。

気が付けば、俺はベッドに寝ていた。

だが少し変な事に気づく


「あれ?俺の部屋の電気こんな四角かったっけ?」


見れば見るほど変だ。

俺の部屋はこんなにド◯クエのような見た目じゃない

回りを見ていると聞き覚えのある声がした。


「へ、へい」


咄嗟に返事をする

どんどん声が近くなるにつれ誰の声かわかった。


「母さんか」


母さんが部屋に入ってくると

母さんもおかしい


「なぜ...なぜなんだよ...!」


「なんでド◯クエ風なんだよおおおぉぉぉ!?」


俺は叫ぶ


そうこれが、俺の奇妙な冒険の始まりだった。


と、回想はここまでとしよう


俺は今何故か、母ちゃん?の飯をくっている。

今さっきまでの回想から2時間32分が経過し。

かなり落ち着いたところだ。

2時間の間に外に出て調べてみると

やはりここは二次元のようだ。


ふふん、ここが二次元なら

現実の知り合いもいないから好き放題できる...


「おにいちゃん!?!」


は!?後ろの扉の方を見ると妹がいた。

なんとも勇ましい戦士っぽい服装だ


「ちょ...おにいちゃんがなんでここにいんの?」


「しらねぇよ」


驚きを隠せない妹に聞く


「ここはどこだ?」


「は?しらないし」


しらねぇのかよ!めっちゃ手慣れてんじゃねぇかよ!

驚いたが、思い返すとこいつはゲームの達人だった。

すぐ慣れるのは当然なのかもしれない


「てか、おにいちゃん。」


「説明書みてないの?」


え?んなもんちょろっとも覚えがない。


「ケータイみてみ?」


慌てて確認する。

なんとそこにはしらないアプリがたくさんあった。

でも目にとまったアプリはただひとつ

通知が7件入っていた「ライソ」というアプリだ。

完全に何かのパクりだがまぁいい

開くと友達はただ一人。

名前は「説明書のカンナさん」というヒトだ


そしてその人の送ってきていた内容は、


「こんにちは!説明魔神のカンナです!」


「では、この世界の説明をしますね?」


「あれ?なんで既読がつかないんですか?」


「ねぇ?付けてくださいよ...」


「私なんかした...?」


「ごっ...ごめんなさい...」


「シクシクシクシク」


どうやら俺が寝ている間におくって来たようだ


「あーあ、二次元の女の子泣かせちゃった」


妹はからかうような顔でいう


「そんなやべえやつみたいに言うなよ!」


俺は怒鳴る

そんなかいわを続けていると


「やっとみましたか」


カンナさんから「ライソ」だ


「うーん。でもご主人は知能指数が低そうだから直接いきます!」


ちょっと◯ねと思ったが堪える。

一時すると飛んでやってきた。


「こんにちは!カンナです!」


なかなか可愛い。などと思った。


「このゲームはダンジョンをクリアし攻略を目指すゲームとなっております。」


「クリア景品は好きな願い2つになります!」


すげぇな!

QBみたいじゃねえかよ


「ですが、このゲーム内で死んだ場合


っ...!はっ..!?

それってつまりゲームオーバーになると...


「ちょっとカンナの話きいてますか?」


「で!次にあなたの職業についてですが...」


なんだろうか

心配になる



になります!」



...おれはゲームの中でもニートらしい

ああ..せめてかっこいい職業にしてほしかった...


ゲームでも現実はきびしかった。

だが俺はクリアして

いい現実を手にいれる!


「ニート!いっきまーす!」


それが俺のクリアへの意気込みだった。

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