──鬱々とした日々を過ごす主人公の葉月。
そんな彼女が偶然たどり着いたのは、不思議な張り紙を掲げた文房具屋「まほろばの月」でした。
『文具・数珠、呪いなんかも揃えており〼』
この張り紙の文言には、私もまんまと騙されてしまいました!
葉月と一緒になって、店主の直斗に揶揄われた気分です。どういう意味なのかは、読んでみてのお楽しみ!
ふわふわしてるけど、なんだか油断のならぬ不思議な店主•直斗と、ちょっとツンツンした店員の幹哉。そこへ、葉月が加わり、「まほろばの月」での日々がスタートします。
温かく柔らかな雰囲気に不思議さと妖しさがトッピングされ、そこへ、直斗、幹哉、葉月の、三者三様の掛け合いが交わり、読んでいてとても癒されます。
そこへ転がり込んでくるのは不可思議な「怪異」!!これがまたいい味を出しているのです。
どこか妖しくて、優しい、そんな和風ファンタジーが大好きな方に、おすすめしたい作品です。