第5話蒼炎華
勇悟、咲夜、甲子、由紀の4名が抗争阻止のために結託をした。ちょうどその頃、犬神家では、、、
「十蔵殿、昨夜10時頃何者かに武田
家臣の1人小野 孝臣 《おの たかおみ》が武田 勉三殺害事件ついて報告していた。
「あの武田がやられたのか。それならば敵は相当の手練れ」
十蔵は感情を昂らせず冷静に淡々と話す。
「ハイ、故武田氏の全身には複数の火傷痕がありましておそらくは火炎系の術者による殺害かと」
「幹部共を集めい。今夜の稽古を中止。緊急集会を執りおこなうこととする」
「御意に」
「小野、お前は武田を殺った犯人を空から探れ。獣の姿になってよい。鷹であるお前ならば人に見られることもあるまい」
「わかりました」
「決して、戦闘は行うな。そして夜音に勘ぐられることのないように」
「誓います。勇悟様にはどのように報告をすれば、、、」
「あやつは闘いを好かん獣らしからぬ子、話を聞いたところで爪を研ごうとすらしないだろう。内密でよい。今宵の稽古がなくなったことだけを伝えよ。泣いて喜ぶだろう」
獣人族の中でも手練れである武田が殺害されたことは、組織の中にただならぬ緊張感を生み出した。
大人達は睨みを利かせ、匂いを嗅ぎことの成り行きを探る。
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