応援コメント

13-4」への応援コメント

  • いつも楽しませて貰っております。

    前ページでは、無愛想な感想への丁寧な返信ありがとうございました。
    釈迦に説法とは思いましたが、どのように読み難く感じたのかも含めて、もう少し追記させていただきます。

    私が思うに、当作品の文章は、読点云々に関係なく、既に相当平易で分かりやすいものになっているように思います。文章構造自体が、修飾や指示語が多かったり、比喩表現が多用されたりということがあまりなく、基本的な主述の関係で構築されているからです。
    『読点の位置によって意味合いが変わってしまう』ような複雑な構造の文章自体が少ないので、文章が『読点によって分かり難くなっている』訳では無く、あくまで『読点が多用されているせいでテンポよく文章を読み難い』と感じた、という事でした。

    読点には多様な意味合い・役割がありますが、大雑把に分けると次の様になります。
    1. 文法的な理由から打たれる読点
    2. 文字数や視覚的な理由から打たれる読点
    3. 『間』やブレス、テンポ等のリズム的な理由から打たれる読点
    4. 強調表現や感情表現など、文章表現のために打たれる読点
    の四つです。前二つは「読み易くするための読点」で、後二つは「表現としての読点」ですね。

    1は、文節と文節の合間に打ったり、主述の異なる二つの文章を一つにまとめる際に打ったり、文意を正しく伝える為に打ったりする、最も基本的な読点です。
    2は、修飾節が長くなってしまったり、連続する文字数が多くなり過ぎてしまったりした時に、文法的な区切りとは無関係に、一度に目に入る文字数を制限するための読点です。同時に、文章内の意味的な纏まりや関連性等を一目で視覚的に把握する為の読点でもあります。
    3は、読む際のリズムや、それによる印象を操作するための読点です。台詞文では読点が一瞬の間、句点がブレス(息継ぎ)という役割をも持つため、読点と句点の打ち方が抑揚を同時に表現する事にも繋がります。
    4は3とも繋がりますが、読み手の意識に『間』を入れる事で強調して印象づけたり、リズム感を操作する事で間接的に裏にある感情や情報を伝えるための読点打ちです。

    読点はこれらの役割を複合して持つわけです。
    例えばですが、
    『そうして目に入ったのは、大きくて美しい山』

    『そうして、目に入ったのは、大きくて、美しい、山。』
    という文章で比較すれば、伝わり易いでしょうか。
    前者を読む時は、サラっと流れるように意味合いの纏まりが頭に入るのがわかります。
    対して、後者の文を読む時は、読点ごとに自然と間を置くためリズムが悪く、そのかわり「そうして」という時間の経過や、山の「大きさ」や「美しさ」という情景などが読点を打つことによって強調されており、またその大きさや美しさに対する表現主の感情(雄大さを感じている、目を奪われている、等)がなんとなく伝わってくる事がわかります。

    これを意識して改めてこのページ前後の文章を見ると、何故読み難いと感じたかが伝わると思います。
    1の意味合いとしては、文句なく正しい打ち方ではあるのです。「なぜならば」や「だから」等の接続詞の後や、「てにをは」等の助詞の後、文節と文節の間に打つ。
    文法的には何も間違ってはいません。が、しかし、読点が持つ、持ってしまう、それ以外の効果を無視してしまっている打ち方になっている、という訳です。

    さて、改めて、釈迦に説法にも程があるような内容の事を、長々と失礼いたしました。今後一助になれば幸いです。
    それでは。

    作者からの返信

    アドバイスありがとうございます!
    丁寧なご助言、本当に本当に、ためになっています! なので自分としましても、一作目から色々と読み返し、自分の文章を客観的かつ冷静に振り返ってみたいと思うのですが、なんともはや、リアルで色々と忙しくて、なかなかスムーズに進みません! 新作も書きたいのに!
    とはいえ、ちょっとづつでも進めていきたいと思いますので、気長に思っていただけましたら、幸いです。
    ではでは、最後まで呼んでいただき、まことにありがとうございました!