俺たちに明日はない編

第7話 栄光か破滅か! 踏み出した新たな一歩!

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 一触即発いっしょくそくはつ


 表面上はおだやかで、均衡きんこうを保っているように見えても、些細ささいなきっかけで、重大な事態が巻き起こることになるかもしれない状況を指す言葉なわけだが、今の俺たちの現状を示すには、まさにぴったりと言えるだろう。


 どれだけ拮抗きっこうしていようとも、それが危険なバランスの上に成り立っている以上、常に崩壊の危険は付きまとい、なかなか安心することはできない。


 仮初かりそめ安寧あんねいに、肩までどっぷりかるのは、楽といえば確かに楽だが、気が付いた時には手遅れで、奈落の底に真っ逆さまだなんて、よくある話だ。


 時として、自ら安易な平穏に終止符を打って、先の見えない荒海に漕ぎ出し、自分たちの望む未来を掴むために、戦うための決断と覚悟が、必要になるときもある。


 よどんだ水は腐りやすいが、流れる水はんだまま。


 時として、これまでの安定を投げ捨ててでも、自ら状況を変えることを、躊躇ためらってはいけない。それは場合によって、ただ無責任なだけの愚行にもなり得るのだ。


 それでは、勇気を持って、新たな一歩を踏み出そう。


 これは、俺と、悪の組織と……、前進の物語だ。


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