第21説 狐立救援

 なんと目の前に現れたのは、失踪したはずの虎耳とらがみ ゆいだった。

「どうして、虎耳とらがみが…」

 何が起きたのか分からなく、ただただ自分は唖然とした。

「和泉くん大丈夫?ひとず、逃げて。話はあとで。それより、今は緊急事態よ」

 そう言うと、虎耳は自分の片手をつかんで起こしてくれた。立ち上がって周囲を見渡すと、さっきまで居たクラスメイトたちは散らばって倒れ込んでいる。そんななか、自分は虎耳に一言ひとこと聞いた。

「アイツは一体、何者なんだ?」

「クラスメイトモノたちね。」

 虎耳のその言葉に思わず耳を疑った。

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