生まれ変わっても、見慣れた生命の星

第1話 2周目、これからの自分


 光が差し込んできた。

目を薄く開け、自分の今の状況を探る。

 

 俺は確かに死んだはずだ。

体から温もりが消えるのを感じながら、死んだはずだ。

じゃあなんだ、これは。

目の前にいる人は誰だ。

視界がぼやける。

確かに目を開けているはずなのに。


 ぼやける景色の中で、2つ3つの影が動いている。

その中の一つが俺に近づいてきた。

そいつに俺は軽々と持ち上げられた。

ここまでくれば、予測はできる。


 これは・・・・・・・・・異世界転生というヤツだ。



 そうか。

俺は生まれ変わったんだ。

だったら、この世界では、もう・・・・・・・・・あんなことは。




 ◆◆◆


 俺が転生して、はや1年が経過した。

目も大分しっかり物を捉えることが出来るようになってきていた。


 そして、分かったことがいくつかある。

1つめ。

それは・・・・・・・・・。




 、地球でした。



 お前、ふざけんなよぅ・・・。

異世界じゃねぇの?

王道パティーンじゃないんですか?

エルフの美少女は?

ドラゴンは?

いないですよ。

地球だもん。

earthですよ。earth。


 まぁそれはいい(よくないけど)。


2つめは、今が

西暦・2346年ということ。

俺は大分先の未来に転生したわけだ。

そして、3つめ。

俺の名前。

ミグル・ヴァライチェスカ。

・・・・・・・・・日本人じゃないらしい。

詳しくはまだ、わからないが両親が英語で話しているのを見る限りでは、

ヨーロッパか、アメリカ合衆国だろう。

もし、今英語が共通使用言語になってたら、話は別だが。

 だが、まぁ両親の鼻の高い顔を見る限りではヨーロッパ辺りのどこかだろうと推測できる。


 前世で英語に興味を持っておいてよかった。

何を話しているかは分かる。

まぁ今は怪しまれないように赤ちゃんのふりを続けよう。



 俺の人生2週目はこうして始まった。


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