ボーカロイド曲の歴史・新時代
アリエ:
カゲロウプロジェクトが終了して一週間後、DECO*27氏が“妄想税”を投稿し、活動を再開します。10月にはハチ氏まで“ドーナツホール”を投稿しお祭り騒ぎとなりました。
まりあ:
時代が戻ってきたんですね。
アリエ:
ハチ氏の投稿は一度きりとなりましたがDECO*27氏は現在まで活動を続け、ボーカロイド界隈を牽引し続けています。
ここから流行の曲調がガラリと変わり、脳漿炸裂ガールに代表されるガチャガチャとしたタイプの楽曲はかなり減ります。
この時代に表舞台に登場したボカロPと言えばナブナ氏ですね。代表作は「そうだ空に行こう!」の一言と共に投稿された“ウミユリ海底譚”。
まりあ:
これは……突っ込み待ちですか?
アリエ:
殺伐としたボーカロイド界隈に……?
いえ、むしろおとなしい時代です。曲調もおとなしいです。
まりあ:
ふわふわっとしていて不思議な感覚ですね。何度も聴きたくなるような癖になる曲です。
アリエ:
お次は“アスノヨゾラ哨戒班”。
バンドアレンジされた“キミノヨゾラ哨戒班”なんてものもありますよ。
まりあ:
透き通った歌声ですね。後ろでピロピロとなっているのがまた良いアクセントになってます。
アリエ:
そしてある意味興味深い作品と言えるのが“ECHO”。
Crusher-Pによる楽曲なんですが……まあ、とりあえず予備知識無しで一回聴いてみてください。
まりあ:
英語なんですね。クラブでかかっているような感じで……ちょっと日本らしくないような。洋楽でよく聴くタイプです。
アリエ:
その感想は正解ですよ。この曲、作曲者が海外在住なんです。
まりあ:
そうなんですか!?
アリエ:
Crusher-PはYouTube出身のボカロPです。これまでボーカロイド界隈のことをほぼニコニコ動画だけで語ってきましたけど、YouTubeにも他のサイトにもボカロPは居るんですよ。目立たないだけで。
ボーカロイド文化をニコニコ動画という狭い枠に押し込めて見ることの限界が窺えるエピソードでした。
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