ボーカロイド曲の歴史・シンデレラ時代

アリエ:

 2009年1月、新しいライブラリである巡音ルカが発売されます。これでMEIKO、KAITO、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカのクリプトンボカロ六人が出そろいました。


まりあ:

 クリプトン?


アリエ:

 音声ライブラリはYAMAHA以外の会社も販売できるんですが、クリプトンというのはこの音声ライブラリを作った会社です。他にはGUMIを生み出したインターネットや、IAを生み出した1st placeなんかが有名でしょうか。

 この時点ではまだどちらのライブラリも発売され問いませんけどね。クリプトン以外が発売したライブラリはインターネットが発売した「がくっぽいど」だけです。中の人は一流芸能人GACKT。

 まあ、彼の話は置いといて今は巡音ルカです。彼女の代表曲“ダブルラリアット”をどう……すいません、この曲はスマホじゃダメなのでこっちの方を。


まりあ:

 どうして?


アリエ:

 動画形式が映像ファイルじゃなくてflashなんです。止めても動くところを見てほしかったんですが、今はスマホしかないので……パソコン版ニコニコ動画で見てこそなんですよ。

 こればかりはここではどうしようもないので今は“ルカルカ★ナイトフィーバー”を。


まりあ:

 仕方ないですね……

 おおっ、でもこの曲はテンションが上がりますね。


アリエ:

 踊り出したくなっちゃいますよね。

 ここから半年ぐらいするとryo氏に代わる波が来るんですけど、この半年の曲には私の好きな曲が案外多かったり。代表的なところでは“ロミオとシンデレラ”や“*ハロー、プラネット。”などですね。

 まずは“ロミオとシンデレラ”からどうぞ。


まりあ:

 こういうラブソングもあるんですね……地上波ではちょっと流しにくいですけれど。切ないです。


アリエ:

 背伸びした子供という印象が童話とマッチしていて何とも言えない雰囲気を醸し出してるんですよね。

 お次は“*ハロー、プラネット。”です。


まりあ:

 こういうファミコンみたいな音ってチップチューンって言うんですよね。PVもレトロゲームみたいです。


アリエ:

 実際にゲームも作ったらしいですよ。あと、この曲には関連楽曲がいくつかあるので興味があれば聴いてみてください。

 このあとの2009年の6月から7月にかけてインターネット社の新しいライブラリMegpoidや初音ミクのリズムゲームが発売され界隈が活気付くなか、時を同じくして三人のボカロPが頭角を現してきます。

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