9-1 : 国葬
――明けの国、王都、“騎士
深く地下に続く巨大な霊
司祭を先頭に、その後ろで
国王の
司祭・国王・宰相に続いて、その後ろで横に並んで祈りを
2人は
国王と同じ
司祭・国王・宰相・王女・王子の成す列から距離を置いて、広い通路の両端に、2人の騎士が立っている。
“騎士
「それでは……戦士たちを導く“送り火”と、その功績を刻む“水晶花”を、これへ」
騎士たちの
シェルミアの手には、火の
国王がまず始めに手にしたのは、火の
それを合図に、通路の両端に立っていた2人の騎士が王の下へと歩み寄り、祭礼用の装飾剣を
国王の持つ
“送り火”を国王から受け取ると、2人の騎士は立ち上がり、歩幅を
この“騎士
“騎士
2人の騎士は直線通路の左右に等間隔で設置された
そして、2人の騎士と入れ違う形で、騎士の長たるシェルミアが、国王から“水晶花”を受け取り、“騎士
地下の納骨堂へと下る暗い階段に面した壁面には、シェルミアが持っているものと同じ作りの“水晶花”が無数に供えられていた。
その壁面の片隅に“水晶花”を供え、祈りを
それを見届けた司祭が、一同に向かって口を開いた。
「“送り火”と“水晶花”は、滞りなく戦士たちへ
“送り火”によって明るく照らし出された“騎士
そして、最後の祭礼の、最後の儀。
2人の騎士が“騎士
2人の騎士が息を
ガツンと石が削れる音が聞こえ、石畳の不自然な
“騎士
そして装飾剣が打ち込まれた音を合図に、参列者たちは
2人の騎士が重い石扉に手を添え、死者の
石扉がゆっくりと動きだし、ズズンと腹に響く低音が
死者たちの語る完璧な
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