いつかきっとハマグリになる(3)

 しかし、きらは関係ないとしたら、待ってるひと……? というのは何なんだ?

「何が待っているのです」

 そう問うと、ひとですよぉ、ですぅ、と、いそもは眉をひそめた。

「にんげん……ニンジン?」

「まあこさぁん……」

 眉をひそめたまま聞こえよがしな溜息一つ。

「ひとって聞いてぇ、マヒトデにニンジンってぇ、どんだけ食い意地が張ってるんですかぁ?」

「お前に言われたくない! というか普段からお前に合わせ続けた結果だ! バカ者!」

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