おまけ よくある普通の個人情報

名前:―

能力:『相手が自分の能力をペラペラとしゃべりだす能力』『男女を平等に殴れる能力』

好きなもの:炭酸飲料

過去:うどん派とそば派の抗争こうそうに巻き込まれ母親を亡くす。お腹の子供は無事だったため、ナナシが生まれたが、父親からは名前が貰えず、学校にも行かせてもらえなかった。「強くなければ生きていけない」というつ当たりの理念により幼少の頃から父親に鍛えられ続けた。十七歳になったナナシが父親に勝つと、八つ当たり気味に「家から出て行け」と言われたため、ナナシは家を出て行き二度と戻らなかった。

必殺技:『ライダーキック』……ようするに、高い所からの飛び蹴り。プロレス経験者とかでもない限り、空中からの攻撃に人は慣れていないため、意外と有効な技。発動前と発動後に大きな隙ができるため、ハイリスクハイリターンの切り札。作中では異様なジャンプ力を見せ、ちゅうで一回転したりしているが、あれはナナシの一人称なので、ただのイメージである。


名前:小倉おぐら 荒也こうや

能力:『怒りでパワーアップする能力』

好きなもの:少年漫画、ねーちゃん(ただし本人は否定する)

過去:小学生だと間違えられたり、子供扱いされることを嫌う。十六歳の高校一年生。極度きょくど方向ほうこう音痴おんちで、見知らぬ土地に行くと四分の三の確率で迷子まいごになる。姉が迎えに行ってあげたときに「迷子になるとか子供じゃん」と言うと、言い返せないのでプルプルと身体を震わせる。

戦法:少年漫画が好きなため、自分の能力を確認した時点で与えられているのが〝よくある能力〟だと気づいた。そして敵の能力として、真っ先に思いついたのが『手刀で首の後ろを叩くと気絶させる能力』。『怒りでパワーアップする能力』は小回りが利かず、動きが直線的になりやすいため、すれ違いざまに首トンされれば敗退となる。なので首トン対策で、木を引っこ抜いて戦う中距離戦スタイルをとっていた。巨漢戦では巨漢きょかんの能力がわかっていたので、主に素手で戦っている。


名前:小倉おぐら 文華あやか

能力:『セオリーを破る能力』

好きなもの:少年漫画、こーちゃん

過去:荒也の姉。十八歳の高校三年生。バスケット選手で身体能力が高く、腕っぷしも強い。姉御あねごはだで面倒見がいい。『セオリーを破る能力』(強制系・Bランク)は自分に干渉かんしょうする運命系の能力効果を遮断しゃだんし、運命系の能力を持つ相手に対してパワーアップする性質を持つ。つまりイケメンも主人公くんもワンパンKO。かませ犬にもならない。オカマは少し苦戦するけど倒せる。巨漢キャラなのに最強という、同じくセオリーを破った存在と出会ったため敗北する。本編未登場。


名前:大坪おおつぼ ごう

能力:『峰打ちで相手を殺さない能力』

好きなもの:力比べ(ゲームでも現実でも)

過去:アニメや漫画で身体のデカいキャラクターがかませ犬扱いされることに納得いかず、自分の身体を鍛え続けた結果、無駄に強くなりすぎた。格闘ゲームでの持ちキャラは必ず巨漢キャラ。かなりやり込むタイプで、ゲームでも現実でも強い。宝剣ほうけんりゅう有段ゆうだんしゃで、剣道部の顧問こもんを勤めている体育教師。三十三歳。


名前:広池ひろいけ メンマ

能力:『女の子をちょろインにする能力』

好きなもの:女の子、ライトノベル

過去:十七歳の高校二年生。夢はハーレム王。ハーレム物のライトノベルを好み、それらの話をしようとクラスのオタク集団に話しかけると「ファッションオタクが」「リア充爆発しろ」となじられる。可愛い妹がいることを伝えると「じゃあ大爆発しろ」と言われ、それ以降クラスの男子からはボマーと呼ばれる。中学二年生の妹はBL物の同人作家で、よく絵のモデルを頼まれる。


名前:足立あだち 正人まさと

能力:『視線を感じる能力』

好きなもの:陸上競技

過去:合理的で真面目な人物。十八歳の高校三年生。バトルロワイアルでは何気なにげに、他の参加者との遭遇そうぐう回数トップ。全戦逃亡という快挙かいきょを成しげた人物で、主催者のお気に入りの一人。


名前:蒲瀬かませ いわお

能力:『筋肉を膨張させて服を破る能力』『オカマを強キャラにする能力』

好きなもの:男性、露出

過去:蒲瀬みちるのいとこ。美術部顧問の美術教師。二十七歳。オカマであることを馬鹿にしてきた女とは話をして仲良くなり、男とは穴掘りして仲良くなる。好きな格言かくげんは『男は度胸、女は愛嬌、オカマは最強』。


名前:白鷺しらさぎ すみれ

能力:『クロロホルムで眠らせる能力』『気配を消す能力』

好きなもの:褒めてくれる人、情報収集

過去:IQ180の超天才児。十七歳の高校二年生。一人称にボクを使っているのは、特徴的で可愛いからという理由。常に制服の上に白衣を着ているのは、頭が良さそうに見えるから。実際に頭がいいのに、変に気取きどる性格のせいで生徒の間ではひそかにアホ扱いされている。


名前:主代ぬしろ 公人きみと

能力:『主人公補正を得る能力』『学校の屋上を開放する能力』

好きなもの:主人公

過去:どこにでもいる普通の高校生。十六歳の高校一年生。モブの中のモブ。キング・オブ・モブ。背景によく出没しゅつぼつする。本当に困ってるヤツを見ちまったら最後、たったそれだけでいつでもヒーローになれるヤツでもないし、荒事あらごとにも慣れてないし、プロ顔負けの料理スキルもなければ、妹もいないし、突然異能力に目覚めたりもしない。最後はしたけど負けたのでモブに逆戻り。せっかく『主人公補正を得る能力』をあげたのに、格下かくしたとしか戦わなかったので主催者に嫌われる。

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