【神格名鑑】(知性強化動物)

"玄武"

人類製第二世代型神格。知性強化動物のベースは亀。日本で建造された。

本体性能は航空型。武装は牙と爪。相は火炎。リフティングボディを持ち、非常に高い高速飛行性能を誇る。第二世代型は非人間型の知性強化動物を採用する事で非人間型の巨神を実現しており、玄武もその例に漏れず、甲羅を背負い、前かがみで二足歩行する異形の亀を肉体とする。手足をひっこめる事は不可能。(巨神側はかなりフレキシブルに変形可能)脳は比較的小型だが、脊髄上に存在する神経節が補助脳として機能し高い知性を持つ。相の威力はまだ標準型神格に及ぶものではないが、近接戦闘能力は十分に高く、大気中の飛行性能は部分的に超える面もある。

元ネタはガメラ(メタ発言)


"スティールコング"

人類製第二世代型神格。知性強化動物のベースはゴリラ。アメリカで建造された。

本体性能はバランス型。白兵戦用に腕が伸びる機能が備わっており、標準型神格の短槍にリーチで勝る。

武装は四十一式神対神誘導ミサイル八発。後期生産型は加えて二四〇mm流体式ガンランチャーも装備。相はない。ちなみにこの時代におけるアメリカはヤードポンド法を廃止しメートル法を採用している。

第二世代最後発の高性能機で、二・五世代型とも言われる。性能はほぼ第三世代型に匹敵し、総生産数二百五十六を記録した。ミサイルを撃ち尽くすと遠距離火力が低下するのが欠点。弾薬も巨神を構成する流体なので時間を経れば回復するが、その消耗が激しいのがこの機種の特徴。一応非常手段として巨神本体の流体を削ってミサイルにする事はできる。

ちなみに四十一式は日本で設計され、そののち様々な神格に搭載される事となった武装である(武器輸出三原則はこの時代既に撤廃されている)非常に威力は高く、八発が同時に命中すればアスタロトの不滅の相を破ってダメージを与えうるほど。射程、命中率も優秀。

知性強化動物は手の構造が人間に近い事をのぞけばほぼ服を着たゴリラに見える。"間違えて動物園の檻に入れられたら区別がつかない"と冗談交じりに言われるが、本人たちの前で言うと差別的発言として受け取られるので注意。

アメリカ人好みのマッシブなシルエットと高い実力から人気が高い。

はるな指揮下の部隊は最精鋭で、所属していた前期生産型十六柱は米軍最強と言っても過言ではない。

元ネタはアイアンコング(ゾイド)とキングコング(メタ発言)


"The-G"

人類製第三世代型神格。知性強化動物のベースはイグアナ。日本で建造された水陸両用型神格。

本体性能はパワー型。水中及び陸上での敏捷性は凄まじく、超重量型であるにも関わらず標準型神格にも見劣りしない。一方で空中や大気圏外での戦闘は不得手。基本的には強襲揚陸用で、レーザーは上陸後の攻撃のみに絞って搭載された。運用目的から水中での静粛性・ステルス性は極めて高く、ウルリクムミに勝る。

武装は爪、牙、尻尾。いずれも恐るべき威力で、標準型神格をたやすく破壊できる。相は光。全身の原子を励起させ、発した光をレーザーとして投射する。質量が大きいため原型となった"天照"の陸上戦闘モードより威力は勝る。

知性強化動物は直立二足歩行型の爬虫人類といった風情。人相が怖いので子供が見ると泣き出すが、本人たちは至って温和である。見た目に反して恒温動物。

ちなみに、保護された後の燈火に模擬戦を挑んだ二柱が瞬殺されたりしている(燈火はエススとフランの到着を待っていた)。はるな指揮下の凄腕だったのにも関わらずである。

元ネタはギャレなゴジ。人類も相当頭にきていたに違いない。怪獣の王を量産して攻めてくるくらいだから(メタ発言)


"ブラックドッグ"

人類製第二世代型神格。知性強化動物のベースは犬。イギリスで建造された陸戦型神格。

本体性能はバランス型。巨犬型の黒い巨神。武装は爪と牙。相は雷。

第二世代としては比較的相が強力で、標準型神格に匹敵する。知性強化動物は、十分な脳容量を確保するために肉体そのものを大型化した巨大犬。門にも多数の個体が配備され、天気のいい日は屋外でトレーナーと共に運動している姿が目撃される。尻尾が器用な上に長いので、自力で歯磨きも入浴もやる。書類作成は脳内通信機経由で行う。

その名前にも関わらず肉体は黒くない個体の方が多い。いやそれを言い出したら九尾も尻尾が一本だしスティールコングも別に鋼鉄でできてるわけじゃないが。


"ユグドラシル"

人類製第三世代型神格。史上初の知性強化植物でもある。北欧三国の共同開発。

本体性能は拠点防御型。武装は荷電粒子砲。相は守護。

余剰質量散布型の神格で、周囲数百キロに散布・遍在させた自分自身の巨神が強エネルギーを吸収し本体へと供給する。これにより荷電粒子砲のエネルギーを確保するとともに外部からの大規模攻撃を無力化できる。

脳を持たず体液がDNAコンピュータとして思考する。埋め込み式の神格ではなく肉体である植物全体が神格本体でもあり、これは細切れになっても勝手にくっついて自己修復可能。と異例だらけの神格である。そのため巨神が大きく破壊されても肉体が死亡する事はまずなく、巨神が自己修復した後肉体もくっつきあって回復する。

大質量を防御する事はできない。機動性が劣悪。近接戦闘能力が皆無。と言った欠点を持つ。

エススが駆逐艦を撃沈するシーンを書いた後「これなんで神々が門に対してやらないの?」という疑問が出て来たために門防衛用として急きょ誕生したという経緯がある(メタ発言)


"チェシャ猫"

史上初の人類製第三世代型神格。知性強化動物は猫。イギリスで建造された。

本体性能は輸送型。積載量は高く巨神一柱を搭載可能。その一方で戦闘力はやや低い。武装は爪、牙、尻尾。相は転移。

流体の基本機能である量子論的あいまいさに着目し、既に実体化して神格が搭乗した巨神を、その場所から消去・遠隔地へと出現させる事を可能にした。事実上のテレポートであり、その戦略的意義は計り知れない。

ちなみにはるながアスタロトの疑似転移攻撃に対処出来た一因に、かつてチェシャ猫の教官を務めていた事が挙げられる。彼女がアスタロトを「凄い相を持っていた」と評したのは、チェシャ猫が大型化し性能を犠牲にしてまで転移を搭載したのに対して、アスタロトが小型で超高性能なのにも関わらずテレポート(と見える)まで備えていたからである。

ちなみに標準型神格ではレメゲトン・モデルのガープがテレポート能力を備えている事が確認されている。

肉体は直立二足歩行型の猫獣人。制服には長靴が取り入れられており、美男ばかりなのと相まって人気が高い。

元ネタは知り合いの自称猫(メタ発言)

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