対魔神兵迎戦都市エンフィールド

庶民

遠ざかる希望

ーー「たす、助けて」

弱々しい声が口から出ていく。

助けはない。当然だ。皆逃げ惑う中助けてもらえるわけがない。

この街はに占拠されている。

境界ゲートを通じ、母艦がやってくる。そこにが乗っている。

境界は異世界からしか開けない。そのため、一方的に攻められる状況が直ちに出来上がる。それに基ずき、世界が壊滅的な攻撃を受けていた。

ーー「もう死ぬのか」

さっきより落ち着いている。死ぬと分かったからだろう。

ーー「少年!死ぬな!」

大きく低い声が聞こえる。それと同時に意識が遠ざかる。

その時、僕がへ行くと知らずに。

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対魔神兵迎戦都市エンフィールド 庶民 @SYOMINCL

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