其ノ二 キツネとアザミ
終業のチャイムが鳴る。
退屈な箱の中から開放された同じ色の人影がぱらぱらと外界を目指す合図だった。濃紺のセーラー服に藤色のスカーフ、もう一方は型の新しいブレザー。私立紫奏高校。数年前まで女子校だったこの場所に取り入れられたデザインだった。
外へ外へ溢れる生徒の波。欠伸をする人、きらきら目を輝かせる人、ラケットを担ぐ人、帰路を急ぐ人。そして、その波の内のひとりが、あたし。
他の人と違うところなんてほとんどない。服装も雰囲気も、綺麗に埋もれることが出来るくらいには一般人のつもりでいる。少し違うとしたらラケットやユニフォームや楽器ケースを持っていないこと。部活に所属していないあたしには必要のないもの。だからこそ、少しだけ羨ましい。
ただ、この気温の中でついていける体力があるかは別問題だけれど。
今日だって、気温が上がるにつれて邪魔になりつつある黒髪をなんとか括って凌いでいる。制服の濃色がよく熱を吸収するのが分かった。
「翠仙ちゃん」
名前を呼ばれて正門付近で立ち止まる。長年よく聞き慣れた声だった。振り向けば、追いつくようにして手を振る少年がいる。
「茜音」
返答の代わりに名前を呼び返した。人当たり良さげな微笑が眩しい。事実、あたしよりは人脈も人望も厚いんだろう。同じ環境で育ったのに、この違いは何なのだろうといつも不思議に思う。
「もう帰んの?」
「うん。一応バイトあるし」
頷けば、いいなぁと首を傾いでみせる。濡れ羽色の髪が太陽を浴びている。背はあたしより十センチくらい高いけれど、本人に言わせれば「まだまだ成長期」らしい。
「俺もお
「そうなの?」
あたしは小さいころに何度か遊びに行ったことがあったし、茜音も同じだと思っていたので少し意外だった。
すんなりと隣に並んで、ブレザー姿の彼は心底羨ましそうに呟く。その様子に内心ぎくりとしながら。
「でも、寝泊まりできる部屋がひとつしかないって聞いてたでしょ」
「俺は別に姉ちゃんと同じ部屋でもいいけど」
「馬鹿。変なこと言わないの」
からかって笑うその脇腹に、ぎゅうと指定鞄を押し込んだ。
部屋がないというのはただの言い訳に過ぎなかった。あたしが今から帰る場所、住居兼バイト先は学校や世間からすればちょっと、いやかなり異質な存在だ。普段行き来している自分にとってはもう何ともなくたって、平穏な日常に身を置く弟には違って映るはずだった。
隠したい訳ではない。けれど。
「ね、今度、遊びに行ってもいい?」
「暇なときにね」
六月の空は、まだ少し白い。
最寄り駅から徒歩にして十数分。繁華街を裏道に抜けて路地の先、ビルの合間に埋もれるようにその青い屋根の建物は立っている。僅かな隙間に育った木の枝のように隙間なく縦に細長い、時代の波から切り離されたまま居座るその屋敷。正面のドアの上には木目の鮮やかな看板がかけられている。
曰く、“あざみ堂”。軒下に吊り下げられたランタン風の屋外灯にまだ光は入っていない。
入り口を開けた先は吹き抜けのエントランスになっていて、右手には滅多に人のいないカウンターと銀色の呼び鈴。左奥の給湯室のドアからはあたしの帰りを待ちかねていた助手が顔を出している。
「おかえり。翠仙」
「ただいま」
帰宅時間を見計らっていたのか茶器の用意をしているらしい。いや、実際に見計らったのに違いない。
三階の住居スペースまで上るのは億劫なので、いつもそのまま二階の事務室のドアを開ける。ソファに腰と鞄を下ろせば、テーブルの上にあっという間にお茶の用意が並んだ。普通の人ならこの手際の素早さに驚くだろうけれど、新鮮に感じるにはもう長居し過ぎている。
事務机に増えているファイルを目聡く見つけて彼に尋ねる。
「今日は、仕事のほうはどうだった?」
「特には無かったよ、今の所はね」
「なんだか含みのある言い方じゃない?」
まぁまぁ、と彼は笑う。注がれるお茶は冷やしたアールグレイ。柑橘系の香りがふわと広がる。
「とにかく翠仙の、社長の手を借りるほどの仕事は無かったよ」
助手の言葉に、ふうん、と頷いて。
そう、あたし浅見翠仙はこの薊堂の社長をしている。
正しくは社長見習い兼アルバイト。この春から始めてやっと三ヶ月の新入り。
薊堂が扱うのは古いものが中心だ。骨董品だったり、古道具だったり、いわくつきのものだったり。直すのではなく、出所探しや失せ物を追いかけることが多い、らしい。
とは言っても、ただの女子高生がいきなり会社なんて経営できるはずもないので、今の所は全て彼まかせ。
彼。つまりは目の前の、薊堂に残る唯一の社員。祖父とも父とも仕事を共にしてきた常葉という男。
――違った。常葉という、狐である。
あれは今年の春の始まり、高校一年生の終わり。
広い窓から揚々と差し込む春の気配。敷地内に桜の木はないはずなのに、どこからか迷い込んだ花弁が窓の外を流れていた。
「なるほど、つまり、君が桂一朗さんの代わりにここを盛り立てて行こうってわけだね」
応接用のソファに座って、彼が部屋を行き来しているのを呆然と眺めていた。
建物を管理してくれている人がいるとは聞いていたけれど、まさか毎日のように掃除に来ているとは思いもしなかった。預かって来たマスターキーで入って、エントランスから二階の応接室兼社長室までやってきて、日用品や着替えを詰めた旅行鞄を床に下ろして、ふうと息をついた背後に彼が現れて、危うく心臓が止まるかと思ったのだった。
「え――ええ」
戸惑いながら相槌を打つ。それでも彼は執務机のスタンドライトの傘の内側を真っ白い雑巾で拭う手すら止めない。
スラックスにワイシャツ姿。見た目は二十代せいぜい三十代前半といったくらいで、少しだけ長い襟足を髪ゴムで束ねている。日焼けとは無縁そうな白い顔、黒よりも茶に近い目の色。顔立ちは……一般的に言って整っているほうだと思う。
『薊堂がなくなるかもしれない』
わずか数分前、そう告げた時の彼の表情に大した変化は見られなかった。
『先代がそう決断するなら、仕方無いことだよ』
先代というのはきっと祖父のことだ。ややあって思い出すのは、はるか遠い記憶の中にあるトキワという名前と祖父との繋がり。当時も社員の数は多くなかった記憶があるけれど、小さいながらも活気溢れる、穏やかな空気の流れる事務室。その中で祖父が呼ぶ名前のひとつ。
そんな彼に、孫のあたしが現実を突きつける。祖父が引退を宣言して、父が僅かな時間ばかり後を継いでからは何年も主人不在の小さなお店。そう、本来ならそのままこの店はなくなる予定だった。それを何の気まぐれか、「どうせ閉めるなら、少しやってみるかい?」とあたしに話が回ってくるまでは。
そしてその旨を告げても、ひとりの女子高生が勝手に店に上がり込んできても、やっぱり彼のリアクションは薄いままに見えた。
互いの視線が交差する。言ってしまった手前、逸らすことが出来なくて彼の次の返答を待った。のに、結局彼は、ふぅん、と分かったのか分からないのか分からない反応するだけ。軽く頷いてライトの角度を直す。ただ、それだけ。
「なにか言うことはないんですか?」
「なにかって?」
一通りの掃除が終わったのか、後ろでくくっていた髪を解きながら。心底不可解そうに聞き返されて反対にあたしの方が返答に困る。
でも、あたしが彼の立場だったら――長年勤めて来た店のトップが経験浅い女子高生になるだなんて簡単には納得できない。これはおままごとじゃないとか、ここは託児所じゃないとか、最悪そんな言葉のひとつでも零したくなるだろう。
その寛大さに、でなければ無関心さに唖然としていると、彼があたしの方へ戻ってくる。バケツに浸した雑巾とハタキを少しの間床に放して、正面のソファの背凭れに指先をついて。
「そうだね、あえて言うならば」
目が合う。ああ、今気付いた。彼の瞳は陽射しの下に出ると琥珀の輝きをさせる。その中に少し、気迫のようなものを感じて。
「前社長……キミのお父さんのこともあるから、やれるものならとしか言いようがないけれど」
言葉には目に見えて揶揄が込められていた。祖父を先代と呼び、父のことを前社長と呼ぶ理由をあたしは知っている。
「あたしと、父は違います」
「うん。だと嬉しいね」
相変わらず笑顔にプレッシャーが上塗られている。爽やかさだけでない、強い色。
「キミにやる気があるのなら、僕は全力で手助けさせてもらう。キミが馨さんと同じなら、僕は黙って潰れるのを待つだけだ。これでいい?」
きっと、忠告だった。あたしに対する挑戦状と言ってもいい。
彼は世間知らずの小娘が侵入したのを見逃したわけでも赦したわけでもなかった。居座るに見合った存在なのかを見極めようとしていた。
しかもそれらは全て、彼の余裕の上に成り立っている。
彼は言う。続けていくだけの覚悟があるのならと。
そうと分かればこちらだって遠慮する理由はない。あたしがこの場所に居続けるための条件が、彼を納得させればいいということならば。
「もちろんよ」
深く頷いた。もうこの重い鞄を担いで家へ引き返すつもりはないのだから。あたしはもう手のかかる幼い少女ではない。
決断を出来るくらいには、それを成し遂げられるくらいには。
一歩でも祖父に近付きたいから。
こうして、浅見翠仙の社員研修ならぬ社長研修が開始されたのだった。
それからたった一週間後。
彼の助言通り大人しく薊堂に居ればよかったなどと後悔しても今更で、お祖父ちゃんが唱えていた祝詞の節を記憶の頼りに真似してみても大した効果はなくて、ああこれはいよいよ不味いなと、情けなくも半歩後ろに下がったところでそこに立つ誰かの胸にぶつかった。
誰かって? そんなの、彼以外いるはずがない。あたしを仕事先まで連れて来てくれた、薊堂に残った唯一の社員の。
けれど今の彼は――
「――害はないと判断したから、散らすだけで済ませてあげたのにね」
薄暗闇に声が届く。
彼の声に違いはないけれど、何を言っているかを判断できる思考が残っていない。言葉はただの記号として、まるで異国の言語のように音だけが耳と脳をすり抜けていく。
視界の端を焼く碧色の炎。
あたしを包み込む、守るように、肩に置かれた彼の手のように。
「それなのにこの子に危害を加えようとするなんて。僕も随分軽んじられたものだ」
「常葉……?」
やっとの思いで名前を呼ぶ。
ふっと微笑む気配。あたたかい声と掌。
炎が恐ろしかった闇を焼き尽くして、彼があたしの前に立ちふさがる。盾になる。指先を軽く振り動かすだけで、闇の上を碧が奔っていく。
「本当はもう少し黙っておく予定だったけど、仕方ないか」
『ヒトに媚び売る獣か』
「そんなものは聞き飽きたよ」
彼の声に呼応して炎が強く燃え上がる。熱風が――けれど不思議と少しも熱くない炎の風が、彼の髪を靡かせる。ふと足元に目を遣る。照らされて影が落ちている。
「けれどお前の過ちは、彼女を――桂一朗の愛孫に傷を付けたことだ」
それはまるで、耳と尾のある獣のようで。
「……信じられない……」
禍々しい気配ごと闇を追い払って、気がつけば元通り黄昏の中に立っている。
古ぼけて崩れる手前の社の前。無数に散る桜の花弁。
振り向く彼は――常葉は、やっぱり穏やかに笑っていて。
――『関わらないほうがいい。薊堂は狐憑きだ』。
父があたしに吹き込んだ言葉。あれは父の嫌悪や負け惜しみだけじゃなかったのかもしれない。
だって、目の前にいる彼自身が。
「あなた自身が――」
「それ以上は言わなくてもいいだろう?」
どうして気づかなかったんだろう。
――ううん、本当はなんとなく、何かが妙なことには気づいていた。
お祖父ちゃんの代からの古株にしては若く見えること、来客の呼び鈴より前に席を立つこと。
いつの間にか音も気配もなく背後に立っていること。庭にある小社には稲荷が祀られていること。
そうすればどこをどうしても、ただの生身の人間には見えようがなかった。
経緯や詳細は分からないけれど、浅見家と彼との縁は長いらしい。何十年か、何百年か。明治に入って祖先が薊堂を始める遥か昔からの付き合いだと聞いている。
けれど日々家事に勤しむ常葉を見ていると、なんだか二重に騙されている感じがしてくる。
部屋の掃除も蔵の整理も、洗濯からご飯の支度まで、毎日休むことなく飽きもせず。嫌々そうならまだ救いもあるというのに、熱心に――しかも充実感を抱いた顔をされると、反対にどういった態度を取ればいいか分からない。
――狐の姿になって、って頼めば聞いてくれるのかな。
そんなことを暇潰しに考えてみるけれど、見せてもらったところで現状に変化はないだろうから。今もそれを知る前も、あたしにとって彼は切れ者の薊堂唯一の社員でしかない。
いや、今はあたしも社員だから、“唯一”の冠は取れるのだけれど。
とにかくその優秀な社員は、今日ものんびりこの事務所を維持している。
「翠仙」
「は、はい! なんでしょう!」
依頼がないのをいいことにソファに陣取って教科書を開いていたところに、入り口側に据えた事務机から声が飛んできた。長く長く回想に沈んでいたあたしにはかなりの衝撃で、無意味に言葉遣いがよそ行きになってしまった。
「え……なんだい急に礼儀正しく」
「なんでもない、ちょっと考えごと」
主にあなたについてだけれど。
ソファに丸く埋めていた背中をぴんと正したので、常葉が不思議そうに首を傾げている。
それでもあまり気にしなかったようで、
「スーパーまで行くんだけど、もしよかったら一緒に来てくれないかな」
「いいけど、どうして?」
ずいと目の前に押し出された紙片を見る。所狭しと写真と値段と煽り文字の並ぶそれはどこかのスーパーのチラシ。カラフルな紙面の端辺りに油性ペンで大きく丸がついている。これは……サラダ油の特売?
「おひとりさま二本までなんだ」
つまり四本買おうという魂胆に、ますます眩暈がしてくる。
この人、じゃない、この狐、私よりずっと人間らしい。
目的のスーパーまでは歩いて十数分といったところだろう。遠くはないけれどあたし一人だったら何も考えずにバスか電車を使ってしまう距離だった。けれどそこは誰あろう、調理油を二人分買おうと意気込む彼のこと。急ぐ用事もないし、こうして街路樹の下をのんびり歩くのも悪くない。
通りかかった家の隅にようやく色づき始めた紫陽花の株を眺めながら、もうすぐ夏が来るね、なんて言葉を交わしてみる。
「あれ、常葉さんだ」
交差点で信号待ちをしていると、コンビニから出て来た大学生らしき男の人が常葉を見るなり手を上げた。
「雨原くん、こんにちは。まさかこれから学校?」
「さすがに違うよ、帰り道。ミササギに寄って行こうと思って。そういえば、薊堂再開したんだってね?」
そのまま視線があたしのほうに下りてきて、
「じゃあ、もしかして、その人が?」
そうだよ、と二人分の視線に見詰められて、常葉に促される前にと自ら頭を下げる。
「あ――薊堂の、浅見翠仙です。はじめまして」
「雨原沙月です。よろしくどうぞ。――浅見ってことは、桂一朗さんのお孫さん?」
「祖父を知ってるんですね」
「もちろん。俺、民俗学を専攻してて、レポートの資料集めに何度かお世話になってるんだ」
確か、この近所には大学があったはずだ。骨董を扱ううちのお店なら何かしら繋がりが出来ても不思議じゃない。
「そういえば、最近うちの蔵に君の好きそうな古い鏡が仲間入りしたよ」
「本当に? じゃあ今度お邪魔しても?」
二人のやりとりがあまりに自然でスムーズなものだから、思わずぼんやりと眺めてしまう。
そのうちに信号が青になったのですぐ離れてしまったけれど、あたしは横断歩道を渡りながら、交差側の信号待ちをしているさっきの大学生をちらり振り向いてからそっと常葉の袖を引いた。
「ね、ねえ、あの人は貴方の――のこと、知ってるの?」
「まさか。今更そんなヘマはしないよ」
何年やってると思ってるんだい。なんて、小声で聞いたあたしに合わせて囁き返される。
予定通りスーパーに辿り付いて、店内を並んで歩くのに買い物カゴは二つ。もちろんあたしのカゴにもご所望通りサラダ油が二本入っている。
「あ、そうだ。ねえ、翠仙」
「なに?」
「今日の夕飯なにがいい」
辺りを見回しながら、素直に今の気分を考えてみる。
ちなみに常葉は料理の腕前もかなりのものなので、安心してリクエストが出来る。
本当に、あれ?この人確かキツネだったよね?という具合に、あたしよりずっと人間らしいどころか主婦いや主夫魂が身についてる。
「お魚」
「じゃあ、鮭が安いからフライにしよう」
それとも味噌汁に入れようか。と鮮魚コーナーを見渡しながらメニューを組み立てる。
また二人そろって自動ドアを出て、あたしの荷物も常葉が持ってくれる。お願いしたのは僕のほうだしね、なんて、依頼を成し終えたときよりずっと達成感に溢れた笑顔を浮かべて、あたしはその隣を歩きながら、ふと声をかけてみる。
「ねえ、常葉」
「うん?」
「常葉は、毎日楽しい?」
ちょっと唐突すぎたかなとも思ったけれど、何の気なく笑ってくれるから、安心して息を吐く。
「楽しいよ、すごく」
長年住処にしていた店が閉じて、新しい社長は長続きしなくて、再び無人になってしまったお店に新しく人がやってきて。
それがあたしのような経験の浅い人間だったとしても。
まだまだ世話の焼ける幼い子供だとしても。
ならば、あたしが出来ることは。
「そっか」
どうしてとは尋ね返されなかったから、それをいいことに静かに頷いた。
「なら、良かったかな」
そうして少し紺色に近付いてきた空の下を、また二人揃って歩いて帰るのだった。
彼が守り、今はあたしが住む、あたしたちの薊堂まで。
其ノ二 終
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