第2話 導入フェイズ② 君、どこに行くんだ

●導入フェイズ シーン2

GM:続いてPC②、供伽冥利くがみょうりさん。

PC②→供伽:はい!

GM:供伽さんは何していますか?

供伽:えーっと、なんかブラックな居酒屋でバイトしてる。

GM:ブラックな(笑)。あれ、コンビニ店員じゃなくなったんですか?

供伽:だって、あそこバイト中に出て行ったからクビになった。


 供伽冥利くがみょうり、18歳。戦争、狂乱、破壊の神、アレスの子である。今は悲しき浪人生で、バイトをしながら大学受験のために勉強を続けている。前回、コンビニでバイトをしている最中に親神から予言を受け、店長を殴って出て行ったためバイトをクビになったらしい。親神と任務に忠実なだけで悪い人間ではないのだが、どこかズレている。なんにせよ店長を殴る必要はまったくなかった。


GM:では、あなたがブラックな居酒屋でバイトをして精神をすり減らしているとき、突然脳内に映像が浮かびます。

供伽:すごい! ハイテクだ!

GM:それは、未来の光景。あなたは玉虫色の不定形の生物と対峙していました。「テケリ・リ! テケリ・リ!」と鈴を鳴らすような声が響きます。

供伽:やばい(笑)。

PC④:やばいなこれ。

緋色:インスマスだからか。


 一同がどよめいたのは、テケリ・リと鳴く玉虫色の不定形の生物に心当たりがあったからだ。


GM:あなたの周りには、4人の人影がありました。「こいつらが、お前と一緒に怪物をぶちのめす神子のようだな」と親神が呟きます。

供伽:「そうなんですか、アレス様。このテケリ・リって言ってるやつを倒すんですか?」

GM(アレス):「詳しいことは俺は知らん。万神殿パンテオンにいって、そこで話を聞くがいい」

供伽:「わかりました! こんなバイト、即座に辞めて万神殿パンテオンに行きます!」

GM:あなたの任務は、「怪物を倒すこと」です(予言カードを渡す)。


予言:供伽冥利くがみょうり

【暗示】あなたは未来の光景を幻視した。あなたは玉虫色の不定形の生物と対峙していた。「テケリ・リ! テケリ・リ!」と鈴を鳴らすような声が響く。あなたの周りには4人の人影があった。「こいつらがお前と一緒に怪物をぶちのめす神子のようだな」と親神が呟いた。

 あなたの【任務】は、怪物を倒すことだ。


GM(アレス):「それじゃ早く万神殿パンテオンに行こうぜ!」

供伽:「はい! ……ど、どうやって行くんでしたっけ?」

GM(アレス):「カカオってコーヒーチェーンで神の飲み物を注文するんだよ! もうそんなことも忘れちまったのか!?」

供伽:「すみません、アレス様! 許してください、今すぐ行きます!」といって前掛けを床に叩きつけて、店主を殴ってから出て行く。


 やはり店主を殴る理由がない。


GM(店主):「き、君……どこに行くんだ……」

供伽:「うるせぇ!」って言って殴って出て行く。

緋色:もうキ◯ガイやん(笑)。

GM:それではあなたはカカオに到着しました。

供我:「神の飲み物……。なんだろ、マナ!」

GM:マナ? マナって飲み物ですかね……?

緋色:マナは吸収するものかな、気体。

供伽:もう「マナ!!!」って強気で言う!

GM(店員):「わ、わかりました……」と店員は気圧されて、酸素バーのような、チューブの繋がれたフラスコを持ってきます。

PC④:出さざるを得ない雰囲気に(笑)。

供伽:「ありがとな、これがマナか」って言って飲む。

GM:あなたがそれを吸引すると、意識が遠のいていくのを感じます。

供伽:「あぁ〜アレス様〜〜〜」

緋色:覚◯剤かな?

GM:あなたは気が付くと万神殿で目を覚まします。ここで、シーンは終了です。





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