第7話 シーキャット無双①
有線誘導されたシクヴァルがシーキャットに群がる。
ほぼ直撃の爆発に揺さぶられるシーキャット。
乙女たちの悲鳴があがり固定し忘れたネコのマスコット人形が発令所の床を転げまわった。
「
ユウが三面図に表示された数値を読み上げた。
非対称シールドはナノスケールでの加工技術により負の屈折率を実現させたメタマテリアルを外殻に使用したもので、衝撃波やソナーを無効化してしまう。
ただ強い衝撃波を受けたさい微細構造は
もっとも電力とひきかえに自発的秩序形成機能を使えば数時間のうちに自己修復することが可能だ。
「ウミグモ全門発射よ」
サヨリは人形を拾いあげ埃をはらった。
『待ってました!』
マサエのハスキーボイスがかえってくる。
6門の魚雷発射管から諸元を入力された魚雷ウミグモが放たれる。
ウミグモは敵に近づくと8個の子グモに分裂して粘着力の高い糸を吐き出し殷級の前方に展開した。
殷級もまたウォータージェット推進のためたちまち吸水口から糸を呑み込みみずからインペラをからめとってしまった。
「これより無音航行にうつる。ネコの手を借りるわよ」
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