第二章完エピローグまで読みました。話はまだ半ばでしょうか、とにかく読み応えのある作品でしたのでレビューを。
緻密な世界観をもつファンタジー世界を舞台に、三人のキャラクターが運命に翻弄されていくさまが見事に描かれています。運命の中心となるのがツガイシステムであり、ヒロインがサキュバスであることです。この設定が物語に宿命的な方向性を与えているところ、すごいと感嘆しました。
この物語のすごいのはとにかく緻密な世界設定、そして脈動するキャラクター達、タイポグラフィー的な表現、これだけの長編を読ませる語り口です。なんとなく重厚なハードカバーの似合う物語でした。