マシュマロの存在感がすごいですね(笑)私は伝言板の存在は知っているけれど、使ったことはありません。世代が違います。なのになぜか、懐かしい気分で読めてしまいました。すっと視点がかわっていくのが不思議な感じ。こう、最初はカレの視線でみていたものが、徐々にカノジョの目線になるんですね。通りすがりかと思いきや……おばあさんの素敵な存在感にきゅんときてしまいました。
マシュマロのケーキや待ち合わせ、細かいところまで気を使われた素敵な文章で、ひと時の邂逅を表現した秀逸な掌編。なんともいえない、マシュマロのような読後感がとても心地よい、味わい深い作品でした。