第63話 I wish..♥願わくば♡ 63

63.


=== 仁科貴司 & 仁科葵 ===



 興信所の調査に貴司は落胆を隠せなかった。

            (o´_`o)ハァ・・・ショボーン



 きっと、何も事情を知らない調査員がこんな姿を見たら

さぞかし不思議がったことだろう。



 結果がクロなら判るが、シロで落ち込むなんて日本中探しても

確実に自分くらいなものだろうから。



 ここで往生際の悪いことをしてもどんどん自分だけがドツボに

嵌っていくであろうことはすでにこの頃、貴司は自覚していた。




 結局自分だけは不倫や浮気で離婚された悪友達の二の舞は

踏むまいと先手を打ったものの、ただの足掻きでしかなかったのだ。


アガイタケドォ ガクゥ━il||li(っω`-。)il||li━リ…





 どんなにこれからも葵と一緒にいたいと願っても・・・2度と

葵がこの家に、自分の元に、戻って来ることは無いのだ。



 葵のいないこれからの生活など貴司には想像もつかない。

 今更何をと云われようとも、まだまだ心の整理が必要だ。




   ♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚





=== 仁科葵 ===



 夫の貴司と会い離婚を突きつけてからほどなくして

あっさりと離婚が成立した。



 今後私が困らないようにと、財産分与に追加して今までの

お詫び料だと云って更に上乗せした分を夫が渡してくれた。


              (n´―`n)ヨカッタァ



 お金に汚い人でなかったことが救いだ。年金分割も同意してくれた。



 円満に話が進んだので、今後は息子達の親という立場で

スムースにお付き合い出来るのかな?と考えている。



ショウガナイ(´ー`)オツキアイシタルワ





 夫から役所へ離婚届を出したと連絡受けた後、私は大きく深呼吸した。


 この日をずっと待っていた。v(。・・。)イエィッ♪


 長かった。

 苦しかった。

 切なかった。。:*:・(*´ω`pq゛クッ、キツイ




 すっきりした。


ε=ε=(ノ≧∇≦)





 私は小山内(おさない)葵に戻った。



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