第50話 I wish..♥願わくば♡ 50 加筆修正有2020.08☆


50.


=== 仁科葵 & 仁科貴司 ===



 『都合悪いことは忘れてしまったの?

文句は、٩(๑`^´๑)۶٩(๑`ȏ´๑)۶ 云った。


 浮気相手の3人目あたりまではね。


 泣きながら、他の女性と付き合うのは止めて下さいって

云ったよ? 忘れたの?


 それともその後も女が変わる度、私は大泣きして全身で

大暴れでもして怒らないといけなかった?+。:.゚٩(๑>◡<๑)۶:.。+゚シクシク


 訴えても暖簾に腕押しで私の云い分はあなたに届かなかった。

 だから、諦めたの。



 平気だった訳ではないのよ。


 あの時、私には守るべき幼子が2人いた。


 だから、子供ともども生き延びる為に両目を瞑ってあなたの

不貞を見て見ぬ振りすることにした。( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )シラネ



 離婚を切り出せない不甲斐ない自分に反吐が出たわ。


 もう夫婦生活も無い50才を過ぎた平凡な只のおばさんに

執着しなくっていいわよ。


 それに今更なことであなたに怒りを向けるんだよ。


 あなたの今持つ私への未練は、今までの従順な私に

ただ情が残っているだけのものだから。


 溜め込んでたモノをぶつけていくような私は、きっとあなたが

慣れ親しんできた愛しく思い続けてきた妻じゃないはず。



 私を自由にして下さい。(੭ ˃̣̣̥ ω˂̣̣̥)੭ु⁾⁾ ワカレテ   』





 今まで俺が見たことのない誰か知らない女性の眼差しで妻は

俺を捨てようとしている。


 散々大勢の女達と浮気しながら俺はどうして妻が他の女達と

同様に自分を欲している、愛情を向けてくれていると

今のいままで何の疑いもなく思っていたのだろう。




 29才で結婚し、数年後からつい最近までどっぷり家庭とは

別に大勢の女達とアバンチュールを楽しんできていながら

自分勝手な思い込みを続けて来れたものだと、突然覚醒した

俺は、ストンと妻の云い分が腑に落ちた。




 妻が永遠に自分の居る場所に戻ることなく、目の前から居なくなって

しまう。



 そんな現実を突き付けられて初めて、夢から醒めたような気持ちに

なった。( ‘́⌣’̀)/(˘̩̩ε˘̩ƪ) ヤットコ メ、サマシタンカ




 『私のお願いに聞く耳持とうとしなかった頃から、息子達が

大きくなったら家を出て行こうと考えていたの。その頃からずうっとよ。



ちょっぴりコワイ話をしましょうか。




 あなたの度重なる浮気に目を瞑るようになった日から

私はあなたのことを愛したことなどいちどもないのよ。



 ウフッ♡~~~♡♡ あなたへの愛はポイって捨てたの。

 あなたを夫と思わず生きてきたの。✺◟(∗❛ᴗ❛ั∗)◞✺


 知らなかった?



 毎日がお楽しみに忙しかったあなたが気付くはずないかっ

ふふっ。  (◔‸◔ )っ  』






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