第46話 I wish..♥願わくば♡ 46  修正有

46.



=== 仁科葵 ===




 結局母親と姉からヤンヤ・ヤンヤとせっつかれ嫌な思いを

したお見合いだったが、なんのことは無い。



 私は夫にアプローチされ、社内恋愛であっという間に23才で

結婚した。そして悪夢の日々は終わった。


               (・:゚д゚:・) コワカッタ



 結婚して夫という後ろ盾が出来ると母も姉も

手の平を返してきた。


テノヒラガエシ~٩( 'ω' )و ダイジョウブ?


 夫がいる私はちっほけな存在から卒業したようだった。



 子供が出来ると更に私はやさしく大切にされるようになった。

夫という後ろ盾+子供という素晴らしく愛らしい宝を

私が手にしたから。



 姉夫婦に子供はできなかった。



 夫と結婚し可愛い子をふたりも授かり実家からも大切にされて

あの頃が私にとって最高に良い時代だったように思う。




 幸せな時間を過ごすうちに、私は悲しかった過去を忘れて

いったのかもしれない。



 けれど、次男が産まれた後、今度は夫の理不尽な言動にどんどん

傷つけられていった。

 

 これではいけないと思い、自分をこれ以上傷付けない為の

方法を考え、強い意志でそれを実行してきた。




 子供達と自分を守る為に!



 長年に亘る結婚生活でほんとに人間不信、夫不信になってしまい

ある時、気付いてしまった。




 夫が最大の人間不信の元凶ではあるが、その原因が夫だけじゃ

なかったことに気付いた。




 一番身近な肉親からも私は幼少の頃から大切になんてちっとも

されてなかったってことに。



 どーして忘れてなんていられたんだろう?


  タイセツニシテクレルヒト₍₍ ( ๑˃̶◡ ˂̶๑)◞♡ドコニイルノカシラ        



 私は夫という信頼のおける、そして私に愛情を注いでくれる

人との暮らし(結婚後数年間)があまりに幸せで、幸せとは

いえなかった実家での暮らしを忘れていられたのだろう。



 そのことに愕然とし、寒気を覚えた。そしたら突然自分の足元が

崩れ落ちていくような錯覚に陥った。

 

  アァ~щ(゚д゚щ)ガクブル~~    


 結婚でやっと幸せに・・と思ったのも束の間、自分が持つ

家庭もやはり安住の地ではなかったのだ。

けれど、救いはあった。



 夫から経済的には補償されていたし、日々の生活において

圧力がかかったことは一切なかったこと。重いモノは必ず率先

して持ってくれたし、日曜大工でさまざまな便利に使える

モノも時には作ってくれたり。やさしい人ではあった。

 

   アオイ(。▰`‿´▰。)コレ ホシガッテタロ? ツクッタヨ 



 ただし、何を持ってやさしいと定義するのか?ここが

大いに問題だったのだが。振り返ってみれば浮気を除くと

パーフェクトな夫なのかもしれない。


       

        ダケド٩(๑´ɜ‵๑)۶ アタシハ ムナシインダヨ


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