第37話 I wish..♥願わくば♡ 37 加筆修正有2020.08



37.


=== 仁科葵 & 仁科貴司 & (西島薫) ===



 キャンプ場で主にピザを作っているのだけれど

人手の無い時は接客等もたまにすることがある。




 友人同士で来ている若者達

 家族連れで来ている人達

 幸せそうな若いカップル

 幸せそうな熟年カップル



 自然の中、無邪気で幸せそうな人々の姿を目で追う。



ニコニコ†(‘ー’*)β☆*゚¨゚゚・*☆。・:*:・゚~~

Happy ~\_(〃^∇^)β_/~~~゚・:*:・。☆


 ここは行楽地だから・・こその姿なのかもしれない。

 Realな世界に戻れば、別に厳しい日々が彼らを待ち受けて

いることだってあるかもしれない。


 ب_ب ニチジョウハ キビシイノラ   ب_ب  ⊙﹏⊙


 等など・・などなど、、、



 この長閑(のどか)で美しい景観に包まれて思索しながらの日々が

過ぎていき、


あぁ、何と、とうとう夫の来ると云っていた予定の土曜日が

そこまで迫っていた。 ☆~(ゝω∂)アチャァ~






・・・



 私は通訳の午後からの仕事がキャンセルになったので

夫がキャンプ場に着く迄の間、畑へ行くことにした。



 自分でも判らない行動だけれど17-18時頃に着くように

行くからと夫は云っていたのに、17時になってもキャンプ場に

足を向けることが出来ないでいた。




 できれば夫に会いたくないという気持ちの作用なのだろうか。

 18時ギリギリに行けばいいじゃないか、約束を破ったことには

ならないだろう・・と、自分に云い訳をして、キュウリと

オクラの収穫に気持ちを向けていた。




 そんな中、キャンプ場で待っているはずの夫の声を

背中越しに聞いた。




「葵・・・。やっと見つけた」




 夫がもぎたてのキュウリを手にしている私の前に現れた。

いつかこんな日が来るかもしれないと予想はしていたけれど

この時の心境はへぇ~、ちゃんと会いに来たンだあ~って

いう人事のような気持ちだった。




 『お久しぶり! ンで、何しに来たの?』



 「何しに来たのじゃないよ。迎えに来たに決まってるだろっ!」


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