第31話 I wish..♥願わくば♡ 加筆修正有2020.08

31.


=== 仁科貴司 ===


 ともかく、自分は今まで散々好き放題してきたのに

漸く自由を自分の時間を持てるようになって

自由を満喫する為に旅立った葵に、早く帰って来いだとか

どうしてるんだとか、ちまちましたことは云いたくないのが

本心だ。


 デーンと構えて帰って来た時にCOOLにカッコ良く出迎えたい。


 そ んな体裁ばかり気にしてじっと待っていたのだが

2ヶ月を過ぎようかという頃になっても帰って来る気配は

なかった。_机_┗┐(-c_,-。)y-~ ふぅイツカエッテクンネン



痺れを切らした俺は葵の暮らしている町へ

行ってみることにした。 ̄Д ̄ =3 ハァ


 心情的にもうカッコ付けてる場合じゃ無くなっていた。


 自分の中でもしかしたら姉の云っていたように葵が

帰って来ない片道切符で出掛けたのでは?と多少なりとも

思うようになっていたから。




 いちども葵の方から近況等についての簡潔なメールさえ

来ないのだ。



 それについても不可解だった。


 何らかの意志でもって、俺に近況のメールさえ

送って来ないのではないか。





=== 仁科葵 & 西島薫 ===


西島と葵の畑交流




 西島さんの畑仕事は玄人跣(くろうとはだし)に見える。

本を読んだり畑を耕している先人達との交流を広げ

いろいろと教えを請うてきたようだ。




 私の場合、室内やベランダでちょちょいとプチトマトあたりを

育ててみる、みたいな感覚でやれればいいなぁ~と

思っていたので、西島さんからほんの少し間借り出来たのは

Luckyだった。


 それに私が畑に行くと2回に1回の割合で西島さんがいるので

先生(←--栽培の先生)もすぐ側にいて更にLucky感が半端ない。



 美しい自然に囲まれた静寂な中、身体を動かすって何て素敵!

 開放感が半端ない。


*゜✽。+*✽  (´ω`*)クサバナガ*。゜.:キレイ:.゜。*ダナッ☆


 会話するにはもってこいなのだ。



 レストランや喫茶店のように飲食店等で向かい合っているのとは

断然違う心地良さがある。



 気持ちの持ちようが違う。


 まず、沈黙する時間に気まずさが無い。

 他者と向き合う時にそれは異性であれば特に。



 最初の頃は、私が判らないことを聞いて教えてもらう位の

会話だったけれど、今は結構くだらないことも話す。



 もっぱら無口な西島さんは聞き役なんだけどね。



 世代が同じなので古(いにしえ)の芸能人だとか政治家

アスリート、様々な分野で活躍していた人達の話をしても

あ・う・んの呼吸で通じるのが心地よい。


ナカマ!((( ^-^)爻(^-^ )))ナカマ!



 昔のアニメや映画・ドラマの話が出来るのも

同世代ならではのこと。









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る