第30話 I wish..♥願わくば♡30 加筆修正有2020.08

30.




=== 仁科貴司 ===


 遣り慣れないことは、例え妻が遠方に行ったからといっても

一日に何度もどころか1ヵ月あっても2回のメール

しか出来ない自分に気付いてしまったことだ。



 しかも姉の美咲との云い合いで気付いた位で。

 今のいままで何も思うことなく過ごしてた。


 葵が帰って来ないかもしれないって?

 何だ、それっ・・・。( ・ὢ・ ) ムムッ


 不安を煽ったりしてきた姉に本気で腹が立ってきた。

 何で今更・・・。(ง `ω´)۶ ハラタチ



 いや、実際友人達も今更なアラ還になって

皆奥さんに出て行かれてるじゃないか!



 俺は昨年の春先にした宣言で今までのことを全て葵が

受け止めてくれたと思ってしまっていたけれど・・。



 イヤイヤ・・小さな不安を捻じ伏せて、俺はそんな突拍子も

ないことを、と姉の物言いを小馬鹿にして封じ込めた。

⁽⁽(*꒪ั❥꒪ั*)⁾⁾ ナニイッテンダイッ



 その内、楽しかったぁ~って元気にここへ、俺の元へ

帰って来るはずだ。(´・ε・̥ˋ๑) カエッテクルダロ?



 そう願いつつも、葵が旅行に出る前にひと悶着あった

小野寺祐子のことが頭に浮かんだ。



 小野寺のことはあのまま黙ってやり過ごした方が良かった

のかもしれないと今更だが少し後悔していた。



 あの時は後から小野寺もしくは他の誰かから知れたら

それこそ修羅場になると思い、正直に話したのだが。


 付き合い自体、もう過去のモノなのだし。



 今回の2度目の旅行、1ヶ月過ぎても一向に帰って来る

気配のない妻の行動は、もしかしたら凸事件簿も

多少は関係しているだろうか。



 脛に疵を多く持つ身なので、流石に姉貴に葵は帰って来ないと

断定された今、じわじわと不安が押し寄せてくる。



 あまり小さな男と思われるのもイヤだ。

もう1ヶ月様子見をして、それでも帰って来なければ

詳しい住所を聞いていちど会いに行ってみようと思っている。



 しかし、息子達が妻のことに関してうんともすんとも云わないのは

どうしてなんだぁ~? ( ᵅั ᴈ ᵅั;) ドシテ?


 

 結婚してから妻とこんなに離れて暮らすのは、初めてで

正直寂しい。



 俺は外で好き勝手して午前様で帰ることもよくあったけれど

家には妻の葵がいつもいるのが当たり前過ぎる生活だった

からなぁ~。



 何とも侘しくて心許ない心情だ。(๑•̆૩•̆) サビシイ~ガナ

年のせいだろうか?



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