第7話 I wish..♥願わくば♡ 7 加筆修正有2020.08

7.


=== 仁科葵 ===



 夫の浮気癖を止めることが出来ないと悟った日

この現実から目を背けてはいけない

厳しい現実から目を逸らさず、そして又忘れることなく

刻み付けておくのだと決心した。



 息子達が独り立ち出来るその日まで

自分と子供達を守ると、精一杯、生きていこうと私は誓った。




 私が夫の浮気を知ったのは、長男を出産したすぐ後で

2度目は次男を妊娠している時だった。



 私が怒ると、もうしないと夫は云った。(。-`ω´-)



 けれどその後も浮気を重ねていた夫。

 止めて欲しいと訴えた3度目の浮気発覚時、夫の言動が変わった。



 開き直り、その後の浮気は実質妻公認となってしまった。



 この時から私の中で何かが弾けた。


 夫への信頼も尊敬もそして愛も消えてしまった。( ノω-、)




 家事も夫婦生活も自分と息子達が生活していく為の

(私の)仕事と割り切ることにした。



 夫側の義両親や義姉夫婦親類縁者との付き合いも、更には

仕事先の従業員達との付き合いも

妻の夫への愛情からの好意ではなく全ては仕事として。




 そしていずれ決着する日が来るのを待ちながら・・

私は今まで以上に、夫が望むような妻になった。



 夫はそんな私に満足し、自由奔放に女達と付き合い

勝手気ままに過ごして来た。


全てが自分中心に廻っているので、とても幸せそうだ。




 私は?



 私だって負けてなんかいられない。

 小さかった息子達と一緒に過ごし成長過程をつぶさに

見て来た。



 子育ては大層、幸せな育自(児)だった。

 息子達とは思いっきり関わって楽しんで来た。 ( ^^)人(^^ )




 そして夫の事はなるべく意識の中から消すことに

努めて来た。



 息子達がまだ幼かった頃から、まだ見ぬ将来を想い

資格試験の為の勉強も怠らなかった。




 息子達が大学を卒業する頃に独り立ちできることを目標に

生活費の中から少しずつへそくったり、短時間のアルバイトに

行ったりと、来るべき日に向けてしっかりと準備して来た。


(○ `ー´)○



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