第8話 I wish..♥願わくば♡ 8 加筆修正有2020.08

8.


=== 仁科葵 ===




 夫は外に何人もの女を作っていて、性生活に不自由は

していなかったにも関わらず、必ず週に1~2回私とも

行為していた。



 愛があるから求められているのだ・・そんな御伽噺みたいな

気持ちはとうの昔に捨て去っていた。          (=xェx=) ワカッテルサ


 普通の夫婦であるならば、愛がふたりの間に横たわっているであろう

その時間、ドラマ、映画、小説の様に私は女優になった。


 それは例えば・・。


 さて今夜はどんな女優でどんな女性を演じようか。


 想像の翼を思い切り広げ、私は恋しい男性(ひと)に抱かれる。

 愛され、その温もりに触れるのだ。


 そうすることで、悲しい時間を精一杯自分にとっての素敵な時間に

変え、やり過ごしていった。


 ふたりの行為が終わった後、疑似体験終了!(=^・ω・^)ゞ オワタ



 今から現実の世界に戻りまぁ~すと、胸の内でくぎりをつけ

眠りの世界へ入っていく。



 ある日を堺に現実の夫に心の中で別れを告げた。


 その日から不自然にならぬよう、細心の注意を払いつつ

甘える振りはしつつも、本当に夫に対して甘えることは

止めた。


 前々からいつか・・と考えていた通り機会をみて

45才になった私は、その頃婦人病や身体の不調を理由に

徐々に夫との夫婦生活を無くしていった。


 女性に不自由してない夫は不満を云うでなく

あっさりと受け入れた。            (=^・ω・^=)オーケ



 レスが原因で浮気を始めるというような危険性も無い我が夫は

(だって、ずっと入れ喰い状態で今更だ。)日常の夫婦関係も

これまで通り優しく、小さなことに一々文句を云うで無し

私にはやりやすく、暮らし易い結婚生活が続いた。



 夫は仕事もなかなか順調で、女性達とも楽しく過ごしていたし

浮気のことに関して私が文句を云ったりしないので(最初は

止めて欲しいと何度もお願いしたけれど、夫の醒めた返事に

あぁ、もう何を云っても無駄なのだと気付き、私は云わない

のではなく、云えなくなってしまったため)不満の無い

日々を謳歌していた。 


(o'u≦o)ルンルンッ



 そして、夫婦円満で丸く収まってる、そう思って過ごしていた

ことと思う。



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