第5話 I wish..♥願わくば♡ 5 加筆修正有2020.08

5.


    === 仁科葵 ===




 自分は女性にとってどれだけ魅力的かを知っている者

だけが振舞える横暴を振りかざす男。( *՞ਊ՞*)ノ



 何をしても何を云っても私が彼から離れられないのを

知っていて私にその言葉を振り下ろした男。



 それが私と結婚した夫だった。





まだ子供達が幼かった頃の事・・・。

夫と一緒に参加するevent、運動会、町内会、会社関連での

夫婦揃ってのパーティー etc,



 家族連れの時もカップルの時も、いつも皆一様に夫の隣にいる

私に羨望の眼差しを向けて来る。


 言葉に出して云われたことも1度や2度ではなかった。






 素敵なご主人で羨ましい。

 ほんと、あなたって幸せ者ね。((((・ิ(・ิω(・ิω・ิ)ω・ิ)・ิ))))イイワネッ




 そんな眼差しを浴びる度・・・

 そんな言葉を掛けられる度・・・




無言で微笑むだけ。✺◟(∗❛ᴗ❛ั∗)◞✺




 私はいつだって、そうなのいいでしょっ、ては

返せなかった。



 だって皆が羨む程、幸せではなかったから。

 幸せどころかいつも心の片隅に不安と悲しみ、怒りが

あった。




 私だけが知っている真実。


 私は皆の前ではまやかしの象徴。


 不誠実極まりない男を周りから、いい男、できる男

魅力的な男を夫に持っている最高に幸せな女と

思われているって


どんな気分なの? 葵・・・。

 満足とまではいかなくとも、快感位は感じてる?





 ちっとも、ちっとも。(# `)3')▃▃▃▅▆▇▉カナシイダケサ




 私の望みはいつも私の心に寄り添い私だけを見つめ続けて

くれること。


 信頼し合って暮らすこと。




 確かに今の時代、離婚するカップルだって大勢いる。

反面、仲の良い夫婦だっていない訳じゃない。




なのに・・・


どーして私なんだろうって思った。

 浮気な夫に当たってしまったのが、どうして

私だったンだろうって。(´・ε・̥ˋ๑) サミシイ ドウシテ




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