『月下(ゲッカ)のプールサイド』
新庄直行
第1話 祭りのあと
今日は、いい思い出になると思っていた。それが間違いだとは知らずに…
さっき行った夏祭りの方向から、太鼓の叩く音と音頭の曲が聞こえる。
「ちょっと!圭君、私の話を聞いてる?」
俺は幼馴染みである
「ごめん。ちょっと、ぼっーとしてしまって…」
「もう。だから圭君は、いつも授業中に先生から当てられても答えられないんだよ。
河野の横にいる
「
「秋乃まで!顔の話じゃないのよ」
「ところで、肝試しって
「牧野さん、肝試しじゃなくて検証だよ」
「確か言い伝えによると、十二時丁度じゃなかったっけ…」
俺が通っている私立
"夏祭りの夜、十二時零分に学校のプールサイドで、六人が同時にプールサイドへ話し掛けると誰もいないのに返事が返ってき、試した者には不幸が続く"というものだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます