6話
大樹は斡旋所を出たあとその足で城へと進んでいく。ふと、今の時間が何時くらいか気になった大樹は城下の中心に大きくそびえ立つ時計塔で時刻を確認する。
時刻は大体14時頃をさしている。この世界ミルドでは、大樹たちが住んでいた世界をほぼ変わらない時刻で進んでいる。月日は14か月で半年を上月、下月と呼んでいる。
少し小腹が空いたため大樹は途中で売っていた串焼きを買って食べ歩きながら城へと戻った。
「勇者様。おかえりなさいませ。執事の人から聞いたのですがなにやらご相談があるとのことなので帰ってきたら教えて欲しいといわれてます。今、呼びますんで少し待っててもらっていいですか?」
「?わかりました」
一体なんの用事か皆目見当もつかない大樹が首を傾げながら門兵が連絡している様子を眺める。しばらくして奥から執事の一人がやってきて王から話があるとのことで大樹が帰ってきたら謁見の間へと通すように言伝を預かっているようだった。
謁見の間までの移動の間に執事の人に軽く話しを聞いてみたところ大樹が商業ギルドに行った時に大貴族が大樹を見かけこの辺りでは見かけない人物ということと紹介状が見えたため勇者召喚された人物だろうと当たりをつけて王に自分の商会の商品やら食料などを売り込みに来たとのことである。
大樹は、それだけならば別に自分を呼ぶことはなくて良いのではと考えるがどうにもそれだけの話ではないとのことである。詳しい話は王がするとのことである。
そして会話も一所に終わり謁見の間の前まで来た。そして執事の人が近衛と言葉を交わし近衛の人が扉を開ける。
「勇者様、お待ちしておりました」
「すみません少しブラついて帰ってきてしまったので多少時間が掛かってしまいました」
膝を折り頭を下げ自らを下にし王を敬う形をとる。
「勇者様、その様に畏まらなくて構いません。公の場ではないのですから」
そう王が伝えると大樹は了承の意味も込めて立ち上がる。
「さて、勇者様。来るまでに粗方のことはお聞きになりましたか?」
「えぇ、大貴族の方が何やら来たようで」
「はい。その大貴族の名はラグリードと言いまして、若くして貴族から大貴族にまで上り詰めた者でして、この王国に置いて武功と商人として名声と富を掴んだ人物です。
そんなブルモンシュが今日、勇者様に武器の支援や食料の支援や金銭の支援をしたいと言ってこられました。ただ、ブルモンシュは最前の戦場でも武をあげるほどの腕前を持ってまして・・・その、勇者様をお見かけしこちらに来た時に、一つ立会いをしたいと申されまして、私としても国に忠誠を尽くしてくれている者でもありますので無碍にすることは出来ず・・・」
「私としては構いませんよ」
大樹は王の言葉に二つ返事で返す。これには王も驚いたのか唖然としてしまう。
「よ、よろしいのですか?」
「えぇ、私としては不服に思う所はありませんし王様の顔に泥を塗るような行為はしたくありませんので」
大樹が言い切ると王は大樹に感謝をする。なんと懐の広い方なのだ、この方は間違いなくあの伝説の勇者様なのだと王は再認する。
しかし当の大樹の感情はこうである
(武器はいらんけど最前で戦っている人間か・・・戦争を停戦させるために動くにしても競り合いは起きるだろう。何より最前で生き残るほどの力量の持ち主だ。素敵じゃないか。早く会ってみたいものだな)
これである。多少昔から戦闘狂とも言われている大樹は人間賛美と人への想いの強さや生への執着が大好きなのである。
「では、そのブルモンシュ様はどちらに?」
「斡旋所の地下を貸切にしているらしくそちらで待っているとのことでつい少し前に出て行かれました。勇者様がくるまで待つとのことです。」
ならばと大樹は考え王に自分も行ってくるとだけ伝える。が、
「お、お待ちください」
どうしたのかと大樹は振り向く。すると王は立ち上がり大樹を呼び止める
「勇者様に同行の許可を頂きたい者が数人おられるのですがよろしいでしょうか?」
その提案に大樹は一瞬考えるが承諾をする。
実力を秘匿しているわけでもないしそれに自分の力をたぶん確認したいのだろうと予想できるからである。しかし、次の瞬間大樹は少し後悔することになった。
「ありがとうございます。クラリス。勇者様の承諾を頂けたぞ。ご迷惑を掛けないようにな」
王がクラリスを呼び寄せる。大樹としてもこの場にずっと居たのだから何かしら用事があるのだろうとは考えていたがまさか同行の許可を待ってただけとは思わなかったようである。
「勇者様、クラリスと他に騎士団長と騎士団員を何名かになります。」
「分かりました。ですがさすがに城下を歩くわけではないですよね?」
「はい、馬車をすでに用意しておりますのでそちらで斡旋所まで向かってください。」
(なんという手際の良さ。てか、これは連れていくこと前提で進めていたんだろうな。お姫様が見ても楽しいものではないだろうに。まぁいいか)
「では、今度こそ向かいます。」
王に伝えクラリスといつの間にか外で待機していた騎士団長と騎士団数名が合流し斡旋所へ向かうため馬車へ乗り込む。
すると、ずっと我慢していたのかクラリスが侍女が乗り込み扉を閉めた途端に喋り始めた。
「勇者様!私、ずっとアナタのお話を読んでいましたの!もう小さい頃からずっと!ずっとですわ!特に千年龍様との戦いのお話は大好きでしたの!」
「へっ?千年龍様?あぁ、あのバカ龍か」
「まぁまぁ!やはりあのお話は本当にあった戦いですのね!ではでは!あの『俺は人が希望を持てる世界を作り上げるんだ!俺の命題であり運命だ!』というあの台詞も本当仰ったことですのね!」
「あいつかヴェスしかしらねぇのに何で本に載ってんだよ・・・・恥ずかしい・・・」
「まぁまぁ!勇者様が照れておりますわ!こんな顔初めて見ましたわ!ねぇシャーリ!」
シャーリと呼ばれた侍女はニコリと笑って一緒に大樹を見つめている。顔立ちの整った二人に見つめられた大樹は少しばつが悪そうにし窓の外に目を向けることでささやかな抵抗をする。が、だめ
「あらあら!勇者様が拗ねてしまいましたわ?どうしましょうシャーリ」
「そうですね。この場合、殿方を立てるのが淑女とされていますがクラリス様にはまだお早いのでここは私が勇者様のお隣で寄り添ってお元気になられるようにして差し上げます」
シャーリはそのまま大樹の横へと座りそのまま軽く身を寄せてくる。シャーリの予想では慌てふためく姿を大樹が見せると思っていたようだが大樹は身を寄せてきたシャーリを片手で肩を顔が間近に迫るくらいまで引き寄せる
「きゃー!きゃー!勇者様大胆ですわ!きゃー!」
「・・・・・・」
「どうしたんですか?こちらに寄ってきたってことはこうされるのは予想の内でしょう?」
「・・・・・・きゅぅ」
大樹に引き寄せられていたシャーリはそのまま気絶してしまう。自分の思惑のさらに上をいかれてしまったようである。
大樹は少し悪いことをしたかなと考える。
「次、私!私にしてくださいませ!」
向かいに座っていたはずのクラリスがシャーリをいつの間にか対面のソファーに寝かせて大樹の隣に来ていた。
あまりの早業に大樹は驚く。なによりも行動力の高いクラリスに驚いてしまうのであった。
「はやく!勇者様!私にもグイーってしてくださいませ!早く!早く!」
クラリスはそのまま大樹を押し倒しそうなくらいにせがんでくる。近づいてくる距離が近くなるにつれどんどんと甘い香りが大樹の鼻を掠める。
その様相はまるで食事を与えられる前の動物の如き鬼気迫る勢いである。だが、
「そろそろつきますよ?そんな姿見せるわけにもいかないでしょう?」
到着するため軽く大樹は流す。それに不服なのかクラリスは頬を膨らませる。その姿は年相応の姿を見せている。それが大樹には楽しくてついつい
「帰りに馬車の中だけでいいなら膝枕でもしてあげますよ」
等と約束してしまうのであった。しかしクラリスにはそれが嬉しくて頬に手を当て左右に顔を振っている。
そうこうしている間に斡旋所についててっきり表で降りるものと考えていたら裏手に回された。さすがに皇女が公然に姿を見せるのはまずいということなのか裏手に回されたのである。
騎士団連れて移動しているのだがら目立つし王家の馬車で移動しているのだから今更だと思うがそれでもである。
「こ、皇女様!こんなちんけな場所にお越し頂き恐悦至極にございます」
斡旋所の偉い人だろう人が傅いている。
「いえいえ、此度は私の我侭でここまで来たのです。顔を上げてくださいませ」
つい少し前までの年相応の姿は鳴りを潜め今は王家の者としての顔が出ている。公私混同しないでいる姿はさすがであると大樹は感嘆する。
「ありがとうございます!で、そちらの男性は・・・?」
「彼が此度ラグリード家の者に呼ばれた方です」
男はそれを聞いて大樹の全身を見やる。その視線は大樹の力を少しでも見ようとする試すような視線である。だが、大樹はそれをどこ吹く風ぞという風に受け流す。
「なるほど、実力はぜんぜんわかりませんが肝は据わっているようですな!」
では、こちらですと斡旋所の偉い人が大樹たちを地下に設置されている闘技室へと通す。そこは魔法で空間を広げられている大きく広い空間であった。
この手の魔法は技術として広く知られている魔法である。だが、大樹としては過去にもなかった魔法のため摩訶不思議に思うものでテンションが上がるには十分である。そして、その広い空間の真ん中に一人の人物が鎧に袖を通し剣を地面に突き立て凄然とした姿でこちらを見ている
「あの方がこの国の大貴族にして当代きっての麒麟児と呼び声が高いブルモンシュ・ラグリードですわ。商人としての才覚はもちろんのこと剣の腕前も鬼神の如しと聞いております」
クラリスは横で大樹に情報を渡す。その隙のなさはまさしく強者を思わせる。そのじっと静かに見つめる姿に大樹の横顔をクラリスは緊張しているのかと思い声を掛けようとするが
「勇者様だいじょ」
「なんと素敵であろうか。人とはどこまで素晴らしいのだ」
クラリスが再び大樹の顔を見ると、そこには子供のようであり、しかして慈愛を込めた親のような顔をして破顔している。そして、その顔を見たクラリスは次にかける言葉は不安を払拭するような激励の言葉ではなく
「勇者様、ご存分に楽しんできてくださいませ。そして私たちに、ここにいるすべての者にどうぞ英雄の力を見せ付けてください」
彼を信じ、そして御伽噺では見ることの出来なかった彼の力を目に焼き付けることこそが今すべきことなのだとクラリスは感じ取る。
そして大樹は、少しクラリスを見ると笑顔で答える。
―――任せよ
かくして英雄と呼ばれた青年は地に足をつける。
・
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「お待ちしておりました。勇者殿」
全身をフルプレートに身を包んだ男が大樹を迎える。男だと大樹がわかったのは声色と肩幅が男のものであったからだ。
「デートに遅れるとは男としてこれは最低の行いでしたかな」
正面の男に対して大樹は冗談めいた感じに答える。
「はっはっは。私が女ならばもしかすると怒って帰っていたかもしれませんな」
彼も冗談に付き合う。
「すでにお聞きであろうが改めて自己紹介をさせていただきます。私はブルモンシュ・ラグリード。戦場にては一番槍を勤める者です!」
地面から剣を抜き取り土埃を振り払うように一振りする。その動作はまるで流れるような美しさがあった。そして、ならばと大樹もまた応える
「光刃十六夜の担い手一宮大樹。此度の勝負、お相手仕ります」
宣言し大樹はその手に白銀の神刀を呼び出す。数々の場を駆け、苦楽を共にした我が愛刀。再びこの世に戻ったことをここに証明しよう
「「いざ、勝負!」」
まるで打ち合わせでもしていたかのように同時に駆ける。まずは小手調べとでも言うかのように仕掛けるのはブルモンシュの剣。その一撃は淀みなく首筋を狙う。
しかしそれを大樹は難なく逸らし回避する。それを読んでいたブルモンシュは剣を振り切りその反動を利用し流れに逆らわずに一回りし唐竹割りのように真上から地面に振り下ろす。
しかし大樹はそれを読み横にずれ刀身で流す。その際に刀身が触れ火花が軽く起こる。そして刀身をずらされたブルモンシュは地面に叩きつける前に威力をころされた剣を引き構え直し迎撃の態勢をとる。だが、追撃の一撃はなく大樹はその場に佇んでいるだけである。
ブルモンシュは内心で舌打ちをする。だが、頭は冷静にあれ。戦場で幾つも経験した彼だからこそ冷静を欠いたものから斬られることを理解している。
同時に大樹は感嘆する。目の前の男は恐らく若い身でありながらもここまでの道がどれだけ険しいものだったものか語っている。迷いもなく首を刎ねようとした一撃、そしてその後の遠慮のない一撃。素晴らしいの一言に尽きるものだった。
ならば応えるのも男であろう。そう考え、大樹は一呼吸置いて刀身を収め居合いの形をとる。
「先ほどの礼です。ラグリード様、参ります」
嫌な予感がブルモンシュに駆ける。今より繰り出される一撃は今までの戦場でも何度も味わった強者の一撃だと予感が告げる。
だからこそブルモンシュは瞬時に自身の中にある魔力を使い避けることに全神経を集中させる。
(―見えた!)
それが功を相し一撃を避ける。そしてブルモンシュはカウンターをすべく柄を握り直し切り込もうとした。だが、出来なかった。
大樹を見るとそこには先ほどと同じ構えをしている大樹が居たからである。
(バカな!?先ほど確かに剣先が見えた!なのになぜ先ほどと同じ構えで待ち構えている!?)
さすがに動揺がブルモンシュに走る。だが、一体どれだけの強者なのだと同時に思う。これほどの逸材などこの国に、いや、この西の大陸になど居なかった。
だから、だからこそブルモンシュは嬉しくて仕方なかった。この男は自分の全力を使っても尚、高みにいる存在である。
それが堪らなく嬉しい。
(あぁ、嬉しくて仕方がない。これではまるで恋する乙女ではないか)
「勇者殿、感謝する。俺はまだまだ強くなりたい。貴方の実力をこの目で見て、感じて確信した」
「ありがとうございます。ラグリード様」
「礼はこちらこそだ。だから、俺の今のすべてを貴方に見てもらいたい」
ブルモンシュは伝えると剣を正眼に構えるのではなく横ばいに構える。そして、周囲に魔力が見えるほどに深く、鋭く纏う。
「我が剣身にて纏うは風 全身にて纏うは雷迅
この瞬間にて我は人にして人に在らず 聞け風鳴りを 駆けろ雷鳴を
秘剣 風雷一刀!」
その一撃は人の領域を超える一撃だった。だが、彼が人ではないかと言われれば、否だ
人であるからこその境地であり、人でなければ超えなかった頂
(あぁ、やはり人は素晴らしい。ヴェスにも見せてやりたいほどだ この瞬間に立ち会える俺は幸せ者だ)
「俺はなんて幸せ者だ。だが―もっと、もっと高みへと ここから始まるのだ終わりはまだ先だ 人よ」
一閃
クラリスは気がつけばブルモンシュと大樹の位置が入れ替わり互いが背を向け合っていることに気がついた。一体何が起こったというのだろう。
ラグリード卿が全身に2種の魔力を纏ったかと思うと消え次の瞬間には立ち位置が変わっていたのだ
「シャーリ・・今の分かりましたか?」
すぐ傍にいたシャーリに聞くが彼女も何が起こったのかさっぱり分からないでいた。
周囲を見やると騎士団の者たちもまったく理解出来なかったようで皆、唖然としている。
しかし、その中で騎士団長と斡旋所の人は鋭い目をしていた。
「騎士団長ラグナス。貴方には見えたのですか?」
「はいクラリス様」
ラグナスと呼ばれた男はクラリスに説明をする
「といっても一瞬のことです。まずラグリード様が先に仕掛けたのですが勇者様はそのあとに「恐らく三振りしただけ」です」
「それだけ・・・・ですか?」
「だと思います。私も自信はありませんが・・・」
そして、クラリスと団長が話しているところへ大樹が戻ってくる。
「勇者様!先ほどのはラグナスの言う通り3回刀を振ったのであっているのですか!?」
戻ってきた大樹は感心する。あれが見えたのだとするのならなんともここにいるラグナスという人も強いのではないかと。
「えぇ、3回です。私の得意技の一つでして。私は三足刀と呼んでいる技です」
「まぁ!どのようなのか伺っても?」
「大丈夫ですよ。といっても今回は刃は触れずに気で纏ったものを当てただけなので本来の技とは別なのですが。まず、1足目で横に一閃します。二足目で振り向き様に袈裟切りで両断して、3足目で首を刎ねます。これが3足刀です」
事も無げに言う大樹を騎士団の者たちは呆ける。当然のことではあるのだが大樹にしてみれば本当になんでもないことなのだ。
「あっはっは!そんなことできる人間なんてアンタくらいなもんだぜ!」
高らかに笑いながら斡旋所の男は大樹の背中を叩く。
「いたっ!いたっ!」
「も、もう!勇者様に何をするんですか!」
まるでわが子を守る母のようにクラリスは大樹の腕を引き非難する。だが、その様子もまた可笑しかったのか男はガハハと笑っている。
「いやー良い物を見せてもらったわ!ありゃあ俺には使えなさそうなのが残念だがな!んじゃ、これで俺は帰らせてもらうぜ!おーい!坊ちゃんも後片付けはこっちの職員に任せてくれていいから帰りなー!」
嵐のように捲くし立てるとそのまま男は帰っていった。そしてその場には取り残された者たちも帰る仕度をし一人二人と上に上がっていく。
そして、大樹とブルモンシュを残して
「さっきの技、見事の一言に尽きるほどだった」
「ラグリード様の技も見事でした。人としての高みを見せて頂きました」
「勇者殿に言われるとは光栄だ。俺はまだまだ強くなりたい。誰よりも、貴方よりも」
「私は高いですよ?」
「だからこそ、だ。低い山を見て威張るほど志は低くないのでな。それに、負けっぱなしは悔しいのさ」
「ははっ、ならば私ももっと高くなりませんとね」
「あぁ、その方が俺も目指す価値があるというものだ ・・・・今日はありがとう。そして、俺は貴方が気に入った。個人的にも貴族としても協力させて欲しい」
そう言いつつブルモンシュは片手を差し出す。そして大樹も片手を差し出す
「「これから、よろしく頼む(お願いします)」」
この日、ブルモンシュと大樹は友となった。それは永久に不変の出会いであるが、今はこの出会いを祝そうではないか
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「さぁ!勇者様!膝枕!膝枕ですわ!早く!早く!」
あの後、クラリスに強請られ王城に着くまでずっと膝枕をさせることになったのだがそれはまた別のお話
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