第3話 助けを求めに

頭中を整理しようと考えていると・ ・ 

知らない間に寝てしまっていた。

どのくらい寝てたのか、周りはすっかり明るくなっている。


ドアが開く、昨夜の大男だ!部屋に入ってきてすぐに意外な言葉を発した、「ご飯できたで早く来て」と言ったのだ。私はとてもお腹が空いていた、訳もわからず部屋から出ると通路の右側に机が置いてあり、10人ほど女性が集められていた。

その中に友達の姿を見つけて嬉しくて驚いた。

急いで、友達のところに駆け寄り名前を呼ぶも友達はこちらを向いてすぐ前を向いてしまった。 ぇ? なんで、と何回も名前を呼ぶも無視される。

大男が、「こら何しとる、早く席座って食べて!」と怒りはじめる。

私は言われるがままに席につくとご飯が出てくる。

が、ご飯と言えたものではなかった。お茶碗には入っているが、それはほぼ水のベチャべゃな何か判らない物、おかずも野菜みたいな物となんの肉かわからないようなミンチがワンプレートで出てきた。

なんなのよ、「これ私いらない」と言うと

大男が「なにいっとるの、食べて」と言いながらおかずをすべてお茶碗に入れてかき混ぜて私の口に入れてきた、私は気持ち悪くなり「いや、辞めて」と拒否するも口に無理やり入れられた。

私は友達に助けを求めるも友達は私の方も向かず自分でそのご飯をたべている。

私は拒否するも力で大男に勝てるわけもなくそのまま口に押し込まれ続けた、半分程食べたところでやっと大男がどこかに行ってくれた。

食堂と思われるこの場所の奥には大きな扉がある、直感で私はあれは外に出る扉だと思った。あの扉から友達と逃げ出そう。友達に何があったの?と私が話しかけるも友達をたまにこちらを向くだけで相変わらず話をしてくれない、大男がもどってくる、「もう食べないのか」といいながら、私のお膳をさげると友達にこれ飲んでと白い薬のような物を5粒渡した、友達は何も言わずそれを飲んだ。私はこの薬のせいで友達がおかしくなったと思った。

大男は私にも薬を飲ませようとし、食事の時のように口に入れてきた。

私はおかしくなるのが怖くなり薬を吐き出すと大男が「あーぁ、まぁいらないならいいわ、飲まなくても結果は同じだから」と言って去っていった。

結果は同じ・・ご飯にも薬が入っていたのだろうかぁ・・ここはやばい実験施設なのではないかと思い始めた。

男は奥の部屋に入り、近くに誰もいなくなった、すると友達が急に椅子から立ち上がる、私は急いで友達の手を取り、「行こう」と扉の方へ急いだ、友達は無表情ながら嫌がらずついてきてくれた。

食堂奥の扉についた時に後ろから足音聞こえてきた、私は焦って倒れてしまった。


『ドン』 


地面に体をたたきつけられた。

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