第137話ニュース情報=最悪にはまだ遠いか

 赤塚不二夫さんの伝記番組を観ていたら、デジタル画面の左側に47人死亡49人行方不明と出ていた。

 なんだか変な言い回しになっているけれども、それ以前からニュースを観ていたのでその数値が47人行方不明、となっていたのを知っている。

 それが、ふっと見たら49人になっていて、またふっと見たら48人に減っていて、なおかつ死亡者が増えたわけでもないので。ええと。

「見つかったんだ! よかったね」

 と母が言ってました。

 各地で起こった災害、しかも特別警戒警報が鳴るほどの大災害――全国合わせて44人の死亡者が出た、と母が言っていたので、緊張してTVをつけたらその数は47人に増えていて。一大事! と思ったら神奈川県東部にも震度3の(マグニチュード6.0の)地震がきて。今度こそダメかと思ったし、今晩は眠れないかもしれないとも思った。

 親戚が熊本と福岡にいるので、およよ、と心配になった。しかし当の熊本出身者(祖母である)が、ふんわりほほえんで

「大事があれば連絡がある。大丈夫」

 と言うので、落ち着いた。


(しかし、親戚のおうちは、河川近くにあって。それは旦那さんが出勤するのに近いから、という理由だったそう。多分利便性をとったのだろうが、日本中がこんな目にあったのだ)

「熊本はみんな高台に家を垣建てて住んでるとたいね。災害の時はそこらじゅうが川になって……」

 と祖母は言う。

 台風が毎年襲い来る地域なので、みんな対策をしているんだなあと思う。


 いろんな不安はあるけれど、いよいよ落ち着いていられなくなった。

 こんな文面をUPするのはどうかとも思ったが、明日無事でいられる保証もない。

 心残りはあなたのこと……♪

 とかいう目に遭わなければいいのだけれど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る