第135話方向性がわからないな=これからどうする?
雨の降る中、一部工事中のららぽーと横浜へ行った。
向かうはイトーヨーカドー……を抜けた先にあるエスカレーター。そこからナ*コ(なまこではない)の看板が頭上に見える。
そこでは五台くらいのプリクラがあって、真ん中らへんの台で母、祖母、わたくしでプリを撮った。
「おばあちゃん、もっと真ん中へ。もっともっと……ちょっとかがんで、そこ!」
母はわたくしに文句をつけるので精いっぱい。いいから、カメラを見るんだ! 自分から写りにいけ! と内心でテンパるわたくし。
落書ブースに入っても、母と祖母は後ろのカーテンの方から「ああ! おばあちゃんの頬は赤くしないで! チークいらない、いらない!」「え? ああそう?」(けど、画面明るくしたから、真っ白になっちゃうと思うんだけどなー)と思いつつ、落書=化粧を消す。口紅だけ三人そろって深紅! 似合ってるぜお母さま。
実際、母は黒とか深紅(ボルドー)とかが似合う。と、わたくしは思っている。
心配した通り、祖母の顔は真白くのっぺりして、舞子さんみたいだった。
印刷されたそれを差し出して、いつぞや祖母が言った言葉をくり返す。
「別人?」
今日も楽しかった。たった四百円で買える楽しみだ。老婆になっても来るぞ!(あ、いや。それはどうなの?)
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