第131話あじさい。晴れのち雨。
問題があったとすれば、段取りってものがなってなかった。
出かける用事がはっきりしているのに、重要書類や必要な証書が用意できていなかった、わたくしのことではなく。
T山まで行って、車窓から見える保育園児の散歩風景にほのぼのしてから、それらがないことに気がついた。
母が断りを入れて家に引き返す。近くの郵便局へ行ったら、新しい書類二枚を渡されて、祖母の後期高齢者の証書が必要だとか、指定した郵便局でのみ非課税になるというサービスを(もう熊本に帰らないつもりだから)取りやめたいと言ったら、今日中に書類を作って出せと言われてすったもんだ。
結膜炎になったので、祖母のかかりつけの眼科に二日ぶりに行ったら、わたくしは点眼を使い切って、それでもまだ腫れているようなら来るようにと言われた。目にばい菌が入ったらしい。結膜炎にはウイルス性とアトピー性もあるが、わたくしのはファンデーションが目に入った模様。点眼液が切れて、腫れがなくなったら「お休み」と言われた。
み〇ほ銀行に祖母が母に付き添われて住所変更を申しこみ、わたしが絵本を眺めているうちに終わったが、今日一番わたくしの心に刺さったのは、銀行員の男性が、女性客に「らっしゃっせー」と腹から挨拶したことだ。なんだあれは。八百屋じゃあるまいし。
その人がどんなに腰低く、丁寧に案内していても、「らっしゃっせー」が耳にこびりついている。なんだろうな、あれ。ギャップ萌えには程遠いが。おかしかった。
やはり、挨拶は大事だ。
ダイ〇ーで昼食を摂っていたとき気づいたのは、こんな平日の午前中に買い物に来るのはお年寄りが多いということ。とくに10時前後は痩せた女性が多い。その次に太った白髪の男性。しばらくすると子連れの男性や、日傘をさした中肉中背の女性、さらに髪の毛に不自然でない程度のおしゃれ――体形に比して髪が黒々と染めてあったり、茶髪を伸ばしていたり、女優ハットをかぶっていたりと――をほどこしている女性が見られた。全体的に女性が多い。
午後は妹家にミシンを貸しに行くことになり、妹のミシンを壊した母は、わたくしがプレゼントしたミシンを持って行った。
呼び鈴を鳴らそうかと思って、部屋の中であかちゃんが寝ていたらいけないと、そっと玄関に手をかけた、カギはかかっていなかった。
妹をそっと呼ぶと、しーっと言いながら軽やかに出てきた。案の定だった。
妹家で物干しを取りこんだり、畳んだり、あかちゃんがすることを見たり、幼児が遊ぶのにつきあったりした。
なぜかわたくしが貸したDVDが西日のさす窓際に飾ってあったので返してもらったが、パッケージは開封されていなかった。見てないのならさっさと返してくれればいいのにと思った。わたくしは自分が見ないうちに貸してしまったので、こういう扱いは寂しく思う。
まあ、ミラクルちゅーんず! は毎日のようにK君(甥っ子)が見ているらしい。
妹は「この子、同じダンス何回も見てるの」というから「ダンスは何回見てもいいしね」と返した。どうやらお気に召したようなので、しばらく貸し続けることになった。高かったから、無事に返してほしいな。
今日はK君がおしゃべりしながらアリやダンゴムシやBB弾で遊んでいたので、一人遊びが得意だなあという感想を抱いた。アリの行列を追いかけたり、石でその行く手を阻んでみたり、巣に枝をつっこんだりして、「釣り」を楽しんでいた。
わたくしは、そんな棒きれで釣れるわけがない、と思いつつも見守っていたら、ダンゴムシがブロック塀の下の穴から飛び出てきてびっくり。アリの巣もつつかれておおわらわ。
「やってみなきゃ、わからないもんだねえ」
と思わずこぼした。釣れないと思っていたのがあれではバレただろう。台無しだ。
今日は、カクヨムの岡崎順平さんの作品を拝読した。少々だが影響されてると思う。
反省すべきは、今日は自分なりのテーマが絞れない。
だが、感想は「疲れた」の一言である。
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