第128話うん、元気出た!
話の順序というものは重要である。
1、わたくしが誤って祖母の肉を食べてしまったこと。
2、祖母がわたくしにモラハラをしてくるのを注意したがわかってくれないので注意してほしいこと。
上の二つでは、わたくしにとって一番ストレスが多い2の方が、一見窮状に見える。
しかし、祖母にとっては1の方が重要度が高い。なにせ楽しみにしてとっておいた肉を孫に食べられてしまったのだから。彼女には友人もいないし、愚痴をいう相手もいない。だから、ここは順番に母に報告していく。
すると……。
母はわざわざ祖母のいるところで「このお皿の模様でわからないのか」と責めてきた。わからない。というより、薄暗い冷蔵庫の中にあった皿から、直接フォークでいただいたのだ、と弁明する。わたくしは一食につき60㌘のタンパク質を摂ることになっているのだ。
それからゆるやかに食事がすんで、祖母の無理解を母に訴える。
母は公平に(見かけは)扱わざるを得ないから、祖母に注意してくれる。
「身体的特徴をいうのは人権にかかわるから」と。
しかし祖母は無言。
そりゃあ、楽しみの肉を食べられた腹いせにモラハラをしたのでは言い訳もしようがないわけで。それにもしかすると、祖母は人権など知りもしない時代の人かもしれないわけで。いい機会だから知ってください、と心の中で祈る。
今回わたくしの勝ち!
気分がいいから、夕方の散歩に出かけた。夕方の風が半そでには少し涼しかった。
今書いているキャラクターには寒く感ぜられるのだろうなと考えた。なり切ってみるとやはり寒い。しかたがないから、すぐに帰って、部屋のクーラーをつけた。
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