第125話やまぶき、つつじ、藤の花

 先週桜が終わりかけているなと思ったら、庭にはチューリップとつつじが咲いていて、紫のチューリップがあったのか、つつじは淡いピンクがかわいらしいなと思いながら周囲をみたら、バラ科の白いイチゴの花が咲いていて、カサブランカの芽が伸びてきているし、お向かいには山吹、濃いピンクのつつじが見える。


 他の家々の前を通ると、フェンスに立派な枝を伸ばした藤が見える。

 公営団地の庭には棚も低くて、30センチくらいの藤がかわいらしく咲いていた。


 昨年、祖母は藤の名所を訪れたのだが、5月に入っていたため、時期が終わっていた。

 パンフレットを見ると一メートルくらいの房が幾本も垂れ下がっていて面白い。

 でも、今年は見に行かなかったんだよね。母も忙しいし、祖母も自分からは言い出さないし。遠慮してるのかなと思って、わたくしから母に伝えたのだけれど、そう言えばそういうイベントもあったわねえ、と流されてしまった。


 まあ、今年は忙しいしね。病気も花粉症も、祖母の白内障手術もあったし、体調が主によくなかった。でもまあ、身近な花もそりゃあきれいよ。日ざしもあったかいし。ハナミズキの並木も見られるし。植え込みにはパンジー。畑のそばには菜の花やポピーも咲いている。我が家のよりよほど大きなチューリップの花弁が、草地の開けたところにぽこぽこ咲いててかわいらしい。

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