第68話艶漢で見つけたしあわせ。

 歌謡俱楽部「艶漢」を好きなだけ観た。



 個人的には「神降臨ボー」がにぎやかで好き。


 艶漢は舞台のおかげで別の面白さを見つけられた。





 三郎太である。





 おもしろい。





 演技なんて全然わからないけれども、彼のポーズはいちいちカチッとハマってる。





 観てるこちらもハマってしまう。





 おもしろい。原作者の


 尚 月地さんは「羽場さんはスタイルが良い」「みんなにハーバーと呼ばれてるのがいい」くらいのレポートしか見せてくれてないが、あの面白いキャラはどうやって育てたのか。





「兄弟契」のやりとりが好き。光路郎が支える役になって、三郎太がすうっと寄りかかっていく姿が「信頼」そのものを表している感じがしてなお、おかしい。





 下手すると大けがなのに。全身を相手に預けていく姿が、すごい面白い。そして光路郎、


 あれは多分すごい負担だろう……。そう考えると無邪気な三郎太がユーモラスで超かわいい。三郎太を観ていたくて、兄弟契はチャプターで五回くらい回した。





 取り調べシーンも「トニメさんが黙ってると面白くないなア」と感じていたけれど、三郎太を観るためだと思えば楽しい。(前のシーンで、六口ふんするトニメさんが、安里を撲殺した。その容疑で取り調べられている、というシーン)ここで早乙女副巡査長の機転でピザコントが行われるけど、早乙女さんが活躍しているときも後ろで三郎太と光路郎がかくかくリアクション芸をしていて楽しい。





 原作・設定無視の学校HRで、早乙女先生が嘘だか本当だか、お姉さんのことをぶっちゃけていたが、彼女たち(二人姉妹である)が代々の番長で、受け継いできたアイテムは?


 というなぞなぞに、三郎太は「トップク」と答えていて、早乙女先生「なにそれ(笑)」って笑った後「ああ、特攻服?」という言葉にものすごい勢いで首を縦に振っていた。引きしまった頬ががくがくと上下に振れるのをまた愛おしく感じるのだった……。


(わたくしもそれだと思ったんだけれど、答えは違った)





 なんか早乙女さん、もうちょっと奥ゆかしい方がおもしろい印象だったなあ。ぶっちゃけなくても十分ひょうきんというか。動きが優雅なのが周囲をおちょくってるみたいに見えて好きな感じ。


 尚 月地さんは「人をくってる」イメージをつくってくれてうれしかったそうだ。人をくうっていうのか、ああいうキャラ。





 早乙女さん、青いチャイナ着て赤い扇子を開いて高いところに立ったシーンは「スーパースター」然としてたけど、男らしいラップ(内容は気にしないこと)の最中にへにゃっとしたセリフ入れてくるところがツボで。





 人をくった人は腰が低い方がギャップ大きくておもしろい。逆にこんな警官に追い詰められたら逃げられないって思う。





 ちなみに昨日聞いた感じだと、3歳児にはよくわかんないみたいだった。幼稚園児はベイブレードの方があってるらしい。それも昭和のベイゴマが元になってるはずだが、三位合体とはよくわかってる人が作ったオモチャだなと思う。



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