第43話こころの洗濯
昨日見つけた「艶漢」のpixiv二次創作。
多分、原作とは違うんだろうなあ、と思ってニ、三、読んだら。
楽しかった、もうスコーンと抜けてて、わたくし思わず笑ってた。
面白いなあ。
作者があえて書かないところを掘り下げるのがとてもうまいと感じました。
だけどやっぱり、わたくしは原作派だなあ。
原作の主人公が心の底に秘めているものを、読者が暴きだしたら華でもなんでもないだろう。
本編でこんな長いモノローグを、主人公がやっていたら、読む気なくすぞ。というのや、なんだか長編もあるみたいだから、今度意味なく落ち込んだら見に行く。
心の毒は早めに洗い流そう。
わたくしは己の闇には耐えられないから。わたくしはわたくしのこわさを知っている。それは強さではなく、臆病さとして表れる。
臆病者は危険だと、ニーチェが言っていた気がする。臆病者は、臆病であるがゆえに、他の対処法を知らず、脅威に感ずるものを抹殺する以外に方法を見いだせない、と……それはわかる。わたくしはわたくしがこわい。
こわいから目をそらし、娯楽に打ちこもうとする、ペットをかわいがる、それが強さになる。空虚な強さだ。ニーチェはこんなとき何と言ったろうか?
今日は「艶漢」のDVDドラマを見た。たっぷり二時間くらいはあったと思うが、堪能した。安里役の三上俊さんのあえぎがよかった。悦んでるのがすごくわかったし、メイキングでもぜひ注目してほしいと言っていた。楽しい。
光路郎くんの、アグリとのかけあいで「おしべとめしべがチークダンスを……」とか、尚 月地さんの作品そのままのセリフがあり、「ちっがーう! これは決してフンドシマニアによるフンドシプレイの強制ではなく……」もちゃんとあった。残念ながら「制服マニアによる制服プレイ」のたたみかけはなかった。
CLIEという浪漫活劇譚と銘してあるが……実はよく知らない。だが作品はよかった。いい仕事をするところだ。⑨までの話をほさかようさんが脚本・演出しているが、ぎゅっと凝縮した味のある劇だった。もっと、ミュージカルっぽいのを想像していたが、それは歌謡何とかの方だ。
表紙がデスノートっぽくて、けれど昭和の感じでパキッとしていて大好きだ。
それと、⑩に出てくる光路郎くんと主人公の痴話げんかじみた殴り合いもあって、この方たち(尚 月地さんとほさかようさん)互いに影響与えてるのかなと思ったり、ラストの光路郎くんのハグ、おもしろいわ。密着の度合いがすごくて。ぴたーっとひっつく。子供が子犬をだっこしてるみたいで、愛らしい。
アーティストはすごいぞおお!!!
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