第42話絶望した!!

 絶望した!

 夢も希望もない自分の才能のなさに絶望した!!


 昨日、尚 月地作の「極彩少年」(イラスト集)を見て、ぼーんやりと胸の奥に存在した気持ち。それは……


 わたくしなんかが、追っかけたところで、尚 月地さんの境地までは届かない。こうしてる間にも、尚 月地さんは作品描いてる! わたくしは模写なんかして、母親に見せたりして自己満足なんかしてる。


 届かない。届かない!

 尚 月地さんのHPを見たら(見つけたので)落書きGALLERYというページがあって、拝見したら……華奢なルフィとマッチョなエースのツーショットがあった。他にも十二国記だとか(楽俊を一瞬にして思い出した)ナウシカだとかファイブスター物語とかいろいろ。

 はっきり言って趣味がだだ被りすぎる。親近感を持つどころか、腹が立った。

 わたくしがこんなにも「艶漢」に熱中して熱狂してさんざん小遣いをつかっているのに、作者は別の作品のキャラを描いている。いや、自分流にアレンジはしてあるのだけれど、それがまた腹立つ。

 この才能! なんでも自分のものとして吸収してしまう能力!! 妬ましい……。

 正直言ってナウシカはわたくしにとっても、女神の一人だし、ラキシスだって、クローソーだって、他のファティマたちだって、女神たちなのだ。それを「好き」というだけの感情で自分流に変えてしまうなんて!!! 腹立つ。


 あー、すごすぎてやんなる。


 まあ、イラスト集第一集の「ノスタルヂア」を見ると「うわあ、すごい勉強してる」って納得するけど「艶漢」の⑦の退化した安里が着ている六口隊の制服ってもろにファイブスターのスカートっぽくて「こんなところに生かされてるんだ。なるほどにゃ」と納得できるけど。「艶漢」の表紙画並べていると、キャラの不自然なまでに色気を醸しているポーズがファティマみたいなんだよ。

 浮気されたみたいでなーんかイヤなんだよにゃ。「艶漢」にはオリジナルであってほしいのに、とか。へんなジェラシー。とりあえず、FSSの画集をアマゾンで買うか……。


 あ、そか。わたくし「艶漢」に『そこらへんにありふれたなにか』になってほしくないんだな。差別化してほしい。これって偏見なのかにゃあ……。よくわからない感情だなあ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る