第44話ビルマの竪琴を観た(ネタバレします)
『ビルマの竪琴』をDVDで観た。
終戦記念日に観させられたことはあるけど、内容が頭に入っていなかった。
せいぜい「おーい。ミズシマ、一緒に日本へ帰ろう」のセリフと、日本へ帰ることが決まった日本兵の捕虜たちが、フェンスに取りすがってなにか言い、そのミズシマ上等兵が、お坊さんの恰好をして竪琴を弾く、それくらいしか憶えていなかった。
あらすじの練習をしてみよう。
日本がイギリスに下ったとき、ミズシマ上等兵の所属する隊は投降し、ムドンの捕虜収容所に収監されることに決まった。
ところが、三角山に立てこもった隊は徹底抗戦を決める。
その隊を説き伏せ、投降させるために説得に向かったミズシマ上等兵は、失敗し、イギリスの攻撃を受けた隊は全滅し、一人だけ生き残った。そして彼はビルマの高僧に助けられる。
自分の隊へ戻るために、高僧の服を盗み、ムドンまでの道を行くミズシマ上等兵は、各地で無残に散った日本兵の亡骸を見つけ、いてもたってもいられず、墓をつくって弔う。
死んだ日本兵の遺品の中に「日本の魂」を見つけた彼は、ビルマの僧たちに混じって、一人だけ日本式の弔いをし、仲間に発見される。
いつもミズシマ上等兵の竪琴を伴奏に、合唱をしていたその隊は、彼の無事と帰還を待っていた。
しかし、彼は日本兵の亡骸を弔うために、今日本へ帰るわけにはいかないと心に決めてしまっていた。
隊はオウムにメッセージを届けさせ、ミズシマ上等兵もそれに応えるように姿を見せ、最後の別れの曲を竪琴に響かせるのだった。
のち、日本に帰還する船の上で、隊員たちはミズシマ上等兵からの手紙で真相を知り、さまざまに想いをはせるのだった。
END
思うに、三角山の部隊説得に、ミズシマ上等兵を一人で行かせたのがよくなかったんだと思う。
一人でいると、ナイーブになって極端な発想にたどり着きやすい。一人で敗残兵の死骸を見てしまったのも原因だ。彼を一人にしてはいけなかった。そういう気がする。
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