第37話一般人の感覚って……くそー!

 これは個人のパーソナリティーにとって大事な事。


 漫画絵のキャラクターの顔が描けるようになった。

 まだまだ、輪郭がまるっこかったり、頬骨が出ていたりと至らない点はあるものの、やはり基礎からやって正解だった。


 丸にアタリを入れて顔の角度を設定し、それに沿って目鼻唇眉を入れる。

 これだけのことが! こんな当たり前のことができなかった!

 練習もせず(仕方がわからない)ちゃかちゃかやっていた頃と比べると、格段に絵が違う!! 

 あまりの嬉しさに、今朝は陰影までつけて母に見せた。


尚 月地作の「山田 光路郎」(17歳)のこれまでの模写を!!!

 で、「この人の職業わかる?」と聞いた。ここが肝心である、どきどき。

 母は、

「ソルジャーかしら……」

とつぶやいた。おしい!

「警官だよ。巡査」

というと、母は歯を磨きながら、「制服みたら、そうかなって思うけど」

 わたくしは、これじゃまだ駄目なんだ、と思い、原作絵を見せた。

「この人だよ。いかにも警察って目をしてるでしょ?」

 するとなんと母は、

「宝塚みたい……」

とつぶやいたんである。くそー!


 一目で巡査とわかる光路郎くんを描くぞー!!


 意識を改めて、向かいたい。

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