第13話 ブルーのワイシャツ

ふと、ミナミは、家に戻ると思った。


(どうして、こんなに人と話せるのだろう)


カッチャンと話せるのは、どうしてか、とても疑問に


思い始めていた。


今頃そんな事を考えるなんて、とても滑稽な事だと


夫だったら思うだろう。


ある、天気のいい日、ミナミは、いつものように洗濯を始めた。


ミナミは、やまもりある洗濯物に、うんざりしていた。


そして、主婦業なんて、つまらないものだとも思っていた。


ミナミは、重い洗濯物を二階まで持って行き干し始めた。


洗濯物の中には、子供のお気に入りの黄色のハンカチが入って


いる。


その黄色のハンカチを干し始めようとすると急に


「黄色!!」


とマリ先生が言ってきた。


ミナミは、マリ先生の大きな声に驚いた。


「黄色?!」


次にミナミは、マリ先生に、素朴な疑問を抱いた。


「どうして、黄色って知っているのですか?」


ミナミは、見えもしないのに色が分かるなんて不思議に思った。


すると、マリ先生は、


「お母さんが、黄色と思っているからです」


と言ってきた。


ミナミには、その事が理解不能だった。


ミナミは、以前、マリ先生が言っていた言葉を思い出した。


(人と人とが話すってどういうこと?)


そして、もう1つ


(耳なんです)


そんな、やりとりが日常で当たり前のようになっていた。


ミナミは、それぞれの医師が教えてくれた「初恋がキーワード」という


言葉と「医学的な方向」からと「前代未聞」という言葉を合わせ、


それが何か考えるようになった。


そして、ミナミは、これらから起きる事が想像もつかなかっただろう。


ミナミは、よく分からない状況に陥っていった。


そこに、キョウコ先生が


「心の声って知っていますか?」


とミナミに聞いてきた。




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