第10話 ブルーのワイシャツ



ミナミは、窓の外を眺めながら女性医師が話かけて


きた言葉を考えていた。


(どうして、保育って知っているんだろう)と・・・。


何か変な事件に巻き込まれていると感じながら、今までの


事を茶碗を洗いながら振り返っていた。


すると、こういう事もあった事を思い出した。


あれは夜、ベットで眠りながら本を読んでいた時の事だった。


ある男性医師Cの質問・・・。


(どうして、こうなったのですか)の続きのような事を思い出した。


最近、ミナミは、何故か振り返る事が多いと感じた。


その日の夜は、男性医師Dが


「あなた、何をしていた人ですか?どうして、そういうしゃべり方


なんですか?丁寧すぎます」


と変に質問してきた。


ミナミは、自分は、そう思っていなかったが、そう感じるのなら


今までの経験なのかと思い、とりあえず答える事にした。


「保育の勉強をしてきました。それと学校との関わりが


あったからだと思います。経験からでしょうか?」


そして、もう一人の男性が


「ここ、真面目な課と通っています」


さっきの男性医師Dが


「話し方が丁寧すぎますよ。他の課は普通に話してますので、お母さんが


疲れますのでリラックスしていいですよ」


と言ってきた。


話していると、その言葉は何処からか隙を狙って入ってきた。


「あさり」


(あさり?)


ミナミは、こんな事があったなーと考えていた。


その時の事を考えると、医師たちは、病院で何か仕事をして


いるように感じた。


ミナミは、女性医師から保育という言葉が出たのは、男性医師からの


伝達があったからだろうと、この時に思った。


ミナミも、何が起きているのか分からなかったので聞いてみた。


「近所に、医師がいたのは何故ですか?」


ミナミは、男性医師Cに、あの時の赤いコートの女性の事を


聞いていた。女性医師マリからも直接医師と聞いていたので


知っていた。


すると今度は、キョウコ先生が


「どうして、こうなっているのか分からないので、そこに、その女性医師


を送ったんです」


ミナミは、その返事だけでは、何が起きているのか分からなかった。


突然、キョウコ先生が


「科捜研の女してます」


と言ってきた。


ミナミは、家事をしていた手を止めて、くすっと笑った。



















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