第9話 ブルーのワイシャツ

ミナミは、あの日に起きた事を家で思い出し考えていた。


医師との話しに、こんな続きもあったからだ。


ミナミは、


「母からの連絡で耳鼻科に行きました」


と医師に、別の用事が出来た事を話した。


すると男性医師Cが


「お母さんは、誰と関係がありますか?」


と聞いてきた。


ミナミは、その質問を疑問に思いながら


「言えないんです」


と言ったにも関わらず


「お母さんは、何をしている人ですか?」


と、何か迫るものを感じ、動揺を隠し切れない様子で


聞いてきた。


ミナミは、義母が教員をしている事を言いたくなかったが


「母は、学校の先生をしています」


と話てしまった。


ミナミは、家族の職業を他人に言った事を心配した。


この時の医師とのやりとりを時間がある度に、何度も思い出し


振り返っていた。


次に、赤いコートの女性の事を思い出した。


その日に、待ち合わせした女性医師マリと


約束を守れなかった事を後悔した。


ミナミは、次々にその日の事を思い出し振り返る。


そして、ミナミは、最後に「愛人」という言葉を思い出した。


その言葉を思い出す度に、夫の女性関係を考え、


それと同時に変な事件に巻き込まれているのでは


ないかと心配した。


すると、その心配を打ち消すように、言葉を投げかける


女性がいた。


「医師と保育の目線で頑張りましょう」


と話しかけてきた先生がいた。


(医師と保育?)


ミナミは、その女性も医師と思った。


この日、カッチャンと話をしようとした事が始まる予感がした。


この頃、和也はミナミからカッチャンと呼ばれるくらい親しい


関係になっていた。


その時、青い空を見ながらカッチャンの事も思い出し、


ふと窓の方を見ると飾ってあった赤い花が目に入った。


















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