第4話 嵐の後の静けさ
綾は、大学の看護学部に通っていた。
夢は、東京女子医科大学病院で看護師として働く事だ。
平と静子と由布子に真理。そして友里。
綾は、先輩や友達のアドバイスを聞き小林先輩にすすめられた
サイトを見る事をやめようとした。
が、そこが違う綾だ。
平には内緒で勉強なんかそっちのけで一生懸命にその
サイトを見ていた。
また綾は、学費の足しにとバイトもしようとしていた。
医師志望の皆とはちょっと違う生活、個性のある女の子だった。
これで、学校の単位がきちんととれているのは嘘のようだ。
平は、そこに安心していたのであろう。
ある、晴れ渡った日曜日。
綾は、勉強に忙しい真理を無理やり誘い久しぶりに食事をする事になった。
先輩の由布子も誘うとしたが、由布子は、友達の静子との用事があると
言っていたのを思い出し誘うのをやめた。
そして、ひょんなことから綾と一緒に看護学部に通う千夏も一緒に行く
事になった。
千夏は、看護学部では珍しい男性だ。この人、本当に調子がよく
影が薄い。でも、どこか優しく頼もしい人間だ。平や先輩、真理には
分からないが綾は知っていた。
でも、綾が本当にそう思っているのかを知るのは真理かもしれない。
こんな前置きはどうでもいいと綾は思った。
早くオシャレして真理の所に行かなくてはいけない。
そうそう、場所はコーヒーが何杯も飲めるドリンクバーがある
ファミリーレストランだ。
(サイゼリアにしょようかな)
天気も良いに加え静かな日でもあった。
きっと、真理も自分の家でお気に入りのワンピースをあて鏡を見ながら
自分のオシャレを楽しみ綺麗にして来るに違いない。
もしかしたら千夏もそうかもしれない。でも、いつもマイナーな恰好だ。
きっと、友達からのファッションのアドバイスは無いだろうと綾は思った。
綾は、そう思いながら飲みかけのコーヒーを急いで飲み終えるとバックを
片手に玄関を出た。
ちょっと小腹が空いたのでコンビニに寄ってから真理の所に行こうとした
綾は平を思い出す。
(そういえば、平先輩、コンビニに行くような人ではないと言ってたな・・・)
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