第2話 pc㍶とiPad
「バーン」
綾は、思いっきり部室のドアを開けた。
「平先輩!先輩のパソコン大丈夫ですか?!」
綾は、急いで走ってきたため息を切らせながら平に
言った。
平
「何?!」
静子
(何なのこの子・・・)
二人は、うずらの卵のふ化の研究を熱心にしていたようだ。
綾
(・・・・。)
「えっと・・・。先輩のパソコンが心配で来てみただけです」
静子
「何で知ってるの?調子が悪いのよ!あなたじゃないの?!」
綾
「なんでですか~?私じゃありませんよ!!それに、その噂を聞いて
平先輩に教えにきたんです」
平と静子が
「噂?」
友里は
「なんの噂?」
それを気にするもう一人の先輩、友里がいた。
綾
「はっきりは言えないです・・・。風の頼りというか・・・噂です」
平
「何?綾?言ってごらん」
綾は、平の優しい言葉がうれしかった。
綾
「あの・・・先輩のパソコンが鈴木にいじられたとか・・・。せっかく研究した
うずらのふ化の経過の早さを追ったデーターが入っているのに」
平
「あ、それか。パソコンの事は対策うったんだよ!」
綾
「Ipadですか?」
静子
「あなた、何で知ってるの?」
綾
「私、平先輩と話してるんです!!パソコンを鈴木にいじられたって、
もう噂になっていますよ!
それに平先輩がiPadを持ってるか、みんなが探ってると聞きました・・・」
友里
「本当なの!?それ !?」
綾
「私、平先輩に話してるんですけど・・・」
綾は、平と二人っきりで話せないのが不満だったのか怒って部室を
出てしまった。
(相手は知らないふりをして聞いてくる)
綾は、こんな言葉を思い出し自分が馬鹿になるのが嫌だった。
そして、綾はIpadを持ち落ち込みながら歩いていた。
すると偶然にも真理に会った。
「どうしたの?綾!」
綾
「いや、何でもない・・。それより千夏は元気???」
真理
「それは、誤解!綾は、話を聞きすぎるのよ!!」
綾
「ん・・・真理が久保田っていうのは分かるんだけど、あなたもすっごい
噂よ!話が変わるけど、ちょっとこぼすなら平先輩のガードがすごくて。
それに私たち漢字が読めないっていう噂になってるかも」
真理・さやか
「何??!!」
すると遠くから
「綾!!」
という平先輩の呼ぶ声が聞こえた。
「あの二人を振り切ってきたんだ」
平は言った。
綾は、うれしくなった。
真理
「良かったじゃない!綾!!」
さやか
「ほんと!」
綾を励ます真理と沙也加はどこか疲れ果てていた。
そして、また新たな噂に憤りを感じていた。
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