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蒼「………」


望「……すぅ……すぅ……」


蒼「よく寝ているこった。さて、今日は市長との面談か」


蒼「冷泉さんの言い回しとか行動とか考えると、おそらくその市長さんも望がらみで話があるんだろうなぁ」


望「う………ん……」


蒼「さて、今はゆっくり寝かせておくか。こいつも色々考えすぎて頭がパンクしてそうだし」


………


蒼「行ってきます」


咲「望ちゃん起こさなくて大丈夫?」


蒼「今はゆっくり考えさせておこうと思うよ。俺は俺で今から大事みたいだし」


咲「そう…」


………


蒼「おはようございます」


社「おはよう蒼人君。先方もちょうど来たところだよ」


赤「やぁ、久しぶりだな。冷泉の関係者くん」


蒼「わざわざお越しいただいてありがとうございます」


社「とりあえず、立ち話も失礼なので事務所の方へどうぞ」

赤「そうさせてもらおう」


………


社「じゃぁ蒼人君、ぼくはみんなの作業を手伝いに行ってくるよ」


蒼「あ、はい」


パタン


赤「さて、いつぞや図書館で目にした以来だったかな」


蒼「その節は、明乃も喜んでました。プレッシャーも大きいって言ってましたけど」


赤「ははっ、真剣な顔をしてあんなものを見ていたら、私もなんというかやれることをしたいと思ってしまったんだよ」


蒼「そうですか」


蒼「それで、聞きたいことがあるんじゃないですか」


赤「そうだ。あの冷泉から色々と思わせぶりな事は聞いていたと思う。今調べている冷泉町の伝説に、神様の事…」


蒼「はい」


赤「冷泉から明言はもらっていないんだが…君が連れていた少女…望ちゃんと言うんだったかな」


赤「彼女は…もしかして新しい神様なんじゃないか?」


蒼「市政を取りまとめる人から、そんな言葉が出るとは思いませんでした」


赤「そうだろうな。現実が見えていないと市政なんて務まらない。返す言葉もない正論だ。だがそちらは粛々と行っているさ。町史の件も、元々刷新する予定だったもので、議会にも承認を得ている。司書には刺されそうになったがな」


蒼「それは粛々とやっていると言うんですか?」


赤「ともかくだ。市政については一市長として責任をもってやっているさ」


赤「だが、私には市長になった別の目的があるんだ」


蒼「別の目的………?」


赤「………冷泉町の歴史を終わらせることだ」


蒼「は?」


赤「君は、冷泉町史を見てきただろう?そして、この町の特有の気候とそれがもたらしたこの町の騒乱の歴史も見てきたはずだ。それはこの町が特殊な気候にさらされることで起きたものであり、気候が復活するたびにこの町は災難に見舞われている」


赤「遠くは戦乱を、あるいは人が押し寄せて人災を。近年のものであれば観光客の激増で住民は迷惑をこうむっている。そうして稀有な環境をもった冷泉町は、その環境に長く苦しめられてきたんだ」


赤「であるからこそ。私はこれ以上市政を担うものとして…また、一人の史学士として、自分の手で止められる忌まわしい歴史は止めなければならない…そう思ったんだ」


蒼「止めるって…いや、話は分かりますし、確かに止められるのなら止めたいですけど」


蒼「その目的と俺がどう関わってくるんですか?」


赤「それは、もしかしたら君の方がわかっているかもしれないんだが?」


蒼「俺が?」


赤「…さっきの事だ。望ちゃんが神様なんじゃないかという話」


赤「私情に口を挟むようで失礼ではあるが、君たち二人は恋人同士なのかい?」


蒼「それは…まぁ、一応は」


赤「恥ずかしい事をすまないな。だがそれが大いに関係しているんだ」


赤「君は、冷泉町の神様が人に堕ちるという話は知っているな?」


蒼「………はい」


赤「私も冷泉からの聞き伝いでしか知らないが、冷泉町の気候は、古くから冷泉町の神と人との交わりによって変化してきたという。もしもそれが真であるならば、私は…」


蒼「そこまでにしてください」


赤「むっ」


蒼「だいたい話は分かりました。それはつまり、俺と、神様であろう望が結ばれて、もう一度冷泉町の神様を失って、今後は他の土地と変わらない気候で、当たり障りのない場所にしたい」


蒼「仮に、また神様が生まれたとしたら。それはまた人と結ばれれば、この町は特殊な気候は持たず、無用な争いは避けられるだろう。そういう事ですか?」


赤「話の呑み込みが早いな青年」


蒼「だったら市長さん。あなたも冷泉さんからもう少し聞いている筈です。冷泉さんも仮にも神様の一人。あの人が自分の子どもたちをそんな風に扱うことは快く思っていない筈だ」


赤「それは…まぁ知らされたよ。神様が仮に人と結ばれたなら、その先にどうなるのか」


赤「人に堕ちた神は…」


蒼「それでも、あなたは俺たちにそれを願うんですか」


赤「一人の男女の人生に、私も大きく物は言えないさ」


赤「だが、それでも私はこんな歴史を繰り返したくないんだ」


赤「私の父や、忍さんを奪ったあんな伝統を、刻み付けられた私に守る心は…ない」


蒼「市長の…父親?」


冷「赤穂さん!」


蒼「えっ」


赤「いきなりどうしたんだ、冷泉」


冷「デスクにいないと思って、まさかと思って駆け付けたけれど…やっぱりこんなバカなことをしていたんですね」


赤「いきなりだな。私は目的の…」


パンッ


蒼「あっ」





赤「っつぅ……」


冷「あなた、何もわかってない。あなた、忍に言われたことも、お父様が決めたことも何もわかってないのよ」


赤「なに、を…」


冷「…蒼人くんも、この話は聞いておいてちょうだい」


蒼「え、あ」


冷「あなたの父、吉峰玄(げん)は、当時の冷泉町を含む明宮市議会員の一人。冷泉町の伝統に明るく、市議会でも冷泉町の催事については熱心だった」


赤「しかし、その催事の最中に、祭の実行委員会から献金を受け取っていたとされて失職。そのまま市議会を追われて以降、市政には姿を現さなくなった。いやそれだけじゃない、その後、私たちにも顔すら合わせず。最後に見たのは、何も告げず静かに目をつぶった顔だった…」


冷「だけど、あなたはそんな語られない真実しか知らない。あの時吉峰玄に献金をしていたのは、玄と対立していた派閥の支援者。それらが結託して、吉峰玄を陥れた」


冷「だけど、吉峰玄はそれを公表しなかった。彼、不器用だったから、自分がしでかしたことで不安が募るなら、自ら身を引くべきだって、言っても聞かなかったのよ」


冷「ちょうど、今のあなたの様に」


赤「………」


冷「それと、忍の事については、あなたがとやかく言っていい話じゃないわ。少なくとも、私がいる間は、あなたには忍の事は言わせない」


冷「あの子が悩んでいたのは、誰よりも私が知っているんだから………」


赤「…だが、それでも冷泉町が元に戻れば…また誰かが…」


冷「それを止めたくてあなたは蒼人君に打診に来たのよね」


冷「だったら、自分の顔ばかり見ていないで、彼の顔を見てあげなさい」


赤「えっ」


冷「あなたはここに来るまで、自分の顔しか見てこなかった。自分の願い、自分のエゴ、とにかく、自分の頭の中にあることだけを考えていた」


冷「もうちょっと落ち着きなさい。あなたは相手と話すんだから、相手の顔を見てあげなさい」


蒼「………」


冷「吉峰赤穂市長、私の孫娘と仲良くしてくれる、この青年の顔は、あなたにはどう見えているの?」


赤「………」


赤「…まだ若い、未来ある顔だ」


赤「何をなそうとしているのか、何をできるのか、良くも悪くも未知数な」


赤「………もしかしたら、新しい未来を創るかもしれない」


冷「あの子なら、忍ならまずはあなたにそう言ったはず。自分の夢を話すのなら、話す相手の顔を見なさいって」


冷「蒼人君は、今のあなたより色んな事を知っている。あなたは神様について外からしか知ることが出来ない。けれど、この子は祭ヶ原の人、冷泉の神様とつながっている人なんだから。あなたが望むなら、もう少し彼の事を見てあげてもいいんじゃないかしら」


赤「………」


蒼「吉峰さん…」


赤「…取り乱してしまったな。冷泉にも不要な手間をかけさせてしまった」


赤「すまなかったな、蒼人君」


蒼「その…俺はなんて返せばいいのかわかりません。市長さんの言い分はわかりますが、それでもその市長さんの言い分に納得は出来ないので」


蒼「あと、まだ俺の話も聞いてもらっていないので」


赤「………そうだな。私の早とちりばかりだ」


蒼「市長さん。あなたが自分の経験から冷泉町の祭りを止めたいのはわかりました」


蒼「ただ、俺は違います」

蒼「冷泉さんから話を聞いたり、望の事を考えたり、神社や、うちの製作所、母さんに俺たちのじいさん…そんないろんな話を聞いて、考えたんです」


蒼「それでも、冷泉町には神様は必要だって」


赤「しかし、それだと君とあの子は道を分かつことになるんだろう?君たちは、それでもいいのかい?」


蒼「それは、俺たちが考えるべきことです。そういうことも大事にしながら、俺は進んでいくつもりですので」


赤「………」


赤「…すがすがしい眼をしているな、蒼人君は」


赤「わかった。君が私に向かってそれだけ凛々しく言ってくれるのなら、こんな些細な縁だが信頼することにしよう。冷泉のお墨付きももらっているみたいだしな」


蒼「ありがとうございます」


赤「本当に、一人の人間の話に付き合ってくれてありがとう。世話をかけたな。また祭がある時はこの製作所の活躍を期待しているよ」


蒼「社長にそう伝えておきますね」


赤「冷泉、私は庁舎に戻る。君はどうする?」


冷「赤穂さんも大丈夫そうですし、私は蒼人君の活躍でも見物することにするわね」


赤「そうか、今度何かお礼を用意させてもらうよ」


冷「あら、お気になさらず」


………


社「蒼人くん、本当にいつから市長さんと仲良くなったの?」


蒼「仲良くなったのかはわかりませんけど、社長に説明するならやっぱり忍さんに関係してます」


社「忍さんかぁ…それなら仕方ないね。ボクもそれ以上言及できないや」


社「あ、そういえば蒼人君」


蒼「何ですか?」


社「君が話している間に女の子が来ていたよ。ほら、更月さん所の」


蒼「明乃が?そういえばここ最近見かけなかったな」


社「蒼人くんいますかって聞かれて市長さんと話してるって伝えたら、軽くうなずいてそのまま帰っていったみたいだから、君に用事なんだと思うよ」


蒼「ありがとうございます。仕事終わったら会いに行ってみますね」


冷「明乃ちゃんかぁ…」


………


蒼「それじゃあお疲れさまでした」


社「うん、また明日ね」


蒼「さて、さっさとかえ」


冷「はい、冷たいココア」


蒼「いきなりですね。しかも冷泉さん、それ毎回当てつけ的にやってますよね」


冷「うちの孫娘を巡り合わせた運命の商品ですもの。忘れるわけもないでしょう?」


蒼「一体あなたはいつから俺たちを見ていたんですか」


冷「それにしても、赤穂さんにあそこまで言ってのけたのは、度胸があるというか若いっていうか」


蒼「と言っても、あまり具体的なことで返せなかったので、もっと言い方もあったかもしれないって思いますけどね」


冷「赤穂さんは研究者肌なのよね。彼地学とか民俗学とか、そういうものを調査するのが得意だったのよ。修士号は持っていた気がするけれど」


蒼「相当なインテリですね」


冷「紙一重の、ね」


冷「それと蒼人君」


蒼「はい」


冷「さっき赤穂さんに行ったことは、本気だった?」


蒼「………」


蒼「珍しいですね、冷泉さんのそんな真剣な顔は」


冷「………」


蒼「…もちろんです。俺のじいさんは、いろんな所に迷惑はかけたものの、結果として今の望を残す選択をした。そんな選択をないがしろには出来ませんし、俺は俺でじいさんの事に少し償いをしたいと思っていますから」


冷「償い」


蒼「俺のじいさん、祭ヶ原たくまの話をはじめに聞いた時、俺は冷泉さんの言うように怒ったし怨んだし、何だったら憐れみすら抱えてました。けれど、そのどれもがじいさんの願いで、その裏には誰よりも大事な役割を背負っていたんですから、その孫である俺が、理解者になれなかった事が悔しくて」

冷「蒼人君…」


蒼「冷泉さんの言葉でも、まだじいさんの全てを話せないとは思います。特に川上家に行ったことだって、俺はいまだにしっくり来ていないので」


蒼「でも、神様を守り、冷泉町を元に戻したいという気持ちくらいは、今の俺が背負うべきなんだろうって思うんです」


蒼「それに、好きな人知って、好きになった人をきちんと理解してあげなきゃって思って…ここまでくると青臭い気もするんですけど」


冷「ふふっ、本当に、若さって素晴らしいわね」


蒼「一応若い方ですからね」


冷「あらあら、私に冗談で対抗するつもり?」


冷「でも、そういう話を聞いていると、望ちゃんの相手が蒼人君で良かったって思うわね」


冷「異質だった私たちの存在を、自然と受け止めて、私たちのどんな事実もきちんと見据えてくれる。受け入れるより、受け止める…ちゃんと考えてくれているってわかる」


冷「あなたが明乃ちゃんに告白されたのも、そういう所が理由かしら」


蒼「それを言われるといろんな人に顔向けできません」


冷「ふふっ、ちょっとした意趣返しよ」


冷「でも、そんなあなたが望ちゃんを選んで、多くの事実を知った今でもそれを全部受け止めてくれる。私の事だって、神様の事だって、そして望ちゃんそのものの事だって」


冷「蒼人君、孫娘の代わりとは言わないけれど、一人のしがない神様の名残として、改めてお礼をさせて」


冷「ありがとう」


蒼「と言っても、まだこれからどうなるかはわかりません。冷泉さんの話を整理すれば、望が次の神子を残すまでどのくらいかかるか分からないんですから」


冷「そうね。本当に分からない」


冷「…本当に」


蒼「………冷泉さん?」


冷「さて、そろそろお夕飯時ね。私は今日は赤穂さんに奢ってもらおうかしら」


蒼「いきなりすごい落差ですね、その一言」


冷「そりゃぁ私にあそこまでさせたんですから、ちょっとくらいはおこぼれをもらってもいいんじゃないかと思うのよね」


蒼「うちで良ければ一緒に食べますか?」


冷「ううん、今日は赤穂さんにお願いしてみることにするわ。まだ夏は残ってることですし、私とはまだまだ会えるんだから」


蒼「そう、ですか」


冷「それじゃあ、またいつか会いましょう」


………


蒼「望、どうしてるかな」


蒼「こっそり出ていったこと、拗ねて無けりゃいいけど」


明(蒼人さん)


蒼「ん、明乃か?」


明(こんばんは)


蒼(なんか久しぶりな感じがするな、元気してたか?)


明(一昨日話し込んだ間柄ですのに)


蒼「それもそうだったな」


明(というか、そんな話をしに来たんじゃないんです)


明(蒼人さん。本当なら望ちゃんにも話したいんですが、今はとにかく蒼人さんに聞いてほしいお話があります)


蒼「あぁ、ちょうど俺も明乃に聞いてほしい話がある。よかったら」


明(ええ、冷泉神社で)


………


明(そうですか…やっぱり望ちゃんや冷泉さんは)


蒼「そういうわけだ。ここでようやくお墨付きになったわけだ」


明(けれど、新しい神子の誕生って…蒼人さんは待つんですか?)


蒼「そのつもりだ。そうするのが俺の責任だと思っているからな」


明(すっきりした返事ですね)


明(それなら私も、今後とも蒼人さんを応援しようと思います。私も冷泉神社がまた神様を祭る場所になってほしいので)


蒼「そうなれば、明乃的にも願ったり叶ったりだからな」


明(そうですね、ただ)


蒼「?」


明(…蒼人さん、あれから私は市長さんの貸し出しだった冷泉町史を読み明かして、この間レポート自体は提出したんですけど…どうしても気になって、それからも町史を読み漁っていたんです)


明(そして、おばあちゃんの日記もお父さんからいただきました。おばあちゃんの思い出と、冷泉さんの事が色々と書かれていました)


明(だけど…私はどこか引っかかるんです)


蒼「引っかかる?」


明(すごく朧気で言葉にできないんですけど、例えば蒼人さんのおばあさんである1代目の望さんの事、そして、冷泉さん以前の神様が人に堕ちた話…どうにも、私の中で気になることが多くて、私は不安になっています)


蒼「と言っても、初代の望さんは俺のじいさんのたくまと結婚して今の俺にまで子孫を残した。冷泉さん曰く、人になった神様は長く生きられないみたいだから、そこに辻褄は合うし、今までの神様はそれが出来なかっただけだろう?」


明(そうなんですけど…私は何かを見落としている気がするんです。町の歴史…望ちゃんが解いた手紙…神様と恋…)


蒼「それがお前が話したかった事か?」


明(いいえ、本当はおばあちゃんの日記に既に冷泉・望=フリージィという人がいたことと、その考察でした。けれど、そのどれもが蒼人さんが語ってくれたので、私のお話がかすんだだけです)


蒼「なんというかごめん。そんな不満げな顔をしないでくれ」


明(でも、ここまでの話を聞いたら、また別の疑問が浮かんでくるんです。どうして神様と人が何度も禁忌を繰り返してきたのかって、歴史だけじゃ説明できない、何かの理由があるんじゃないかって、思い始めてて…)


蒼「と言っても、ここずっと考えてても埒は開かないし、今日の所は情報の共有ってことでいいんじゃないかと思うけど」


明(仕方ありませんね。それに私は色々とうれしい話もいただけましたし、今後の蒼人さんの誠実さを信じる理由も見つかりました)


蒼「俺を試す人間周りに増えすぎではないか?」


明(私はある程度信用していますよ。信用しているから好きなんです)


蒼「逆にお前のその思わせぶりが俺は心配だよ」


明(それじゃあ、また何かわかったらお伝えしますね。わざわざすみませんでした)


蒼「あぁ、俺も何かあれば伝えることにするよ。冷泉町の小さな管理人にな」



………



Date-8/18

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