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蒼「じゃあ行ってくるよ」


望「いってらっしゃーい」


蒼「………?」


望「ど、どうしたの?」


蒼「いや、お前何か企んでないか?」


望「な、なんでそうおもうのかなぁ~?」


蒼「うん、そのやたら抑揚のない喋りで今確信した」


望「えー…」


蒼「大方、また昼からうちの作業場に来てやろうとか思ってたんだろ」


望「…わたしよくわからないなー?」


蒼「目を見て否定せんかい」


望「もー、急に行って驚かそうと思ったのにぃ」


蒼「そんなことしないで普通に来いよ」


望「…じゃあそうする」


蒼「不服そうにしない」


望「それに、お出掛けの理由は他にもあるから」


蒼「他ってのは…?」


望「昨日も行ったんだけど、ほら、あの自販機…あそこに行ってみるんだよ」


蒼「あぁ…」


望「何か私のことがわかるかもって思ってね」


蒼「そうか」


望「お仕事、頑張ってね」


蒼「お前も頑張ってこいよ」


望「ありがと」


パタン


蒼「…うし、今日が終われば休みが一日、その為にもさっさと終わらせないとな」


明(おはようございます、蒼人さん)


蒼「また、か」


明(そんな人を邪険にしないでくださいよ)


蒼「そして私服でまた図書館か」


明(はい、まぁ…)


蒼「歯切れが悪いな、どうした?」


明(それは………)


明(…蒼人さん)


蒼「どうした?」


明(…今度、私とお話ししませんか?)


蒼「なんだ藪から棒に」


明(私、蒼人さんにお話ししたいことがあるので)


蒼「俺に、ねぇ」


明(だめ、でしょうか?)


蒼「そうだな、ちょうど明日は俺の仕事が休みだ」


蒼「そろそろ望と出掛けようかと思っていた所だし、なんなら望と一緒に遊びに行って話を聞くってのはどうだ?」


明(…それは、ダメです)


蒼「ダメ?」


明(望さんとは私もお話ししたいです。けど、私が蒼人さんにお話ししたいことは、できれば…望さんには…その………)


蒼「聞かせたくない、と」


明(っ………)


明(とにかく、私は蒼人さんにだけお話ししたいことがあるんです。できれば、蒼人さんが明日お休みだというのなら、明日どうにかできませんか?)


蒼「ふむ…」


明(あの、すみません私また電車の時間が)


蒼「おっ、そうか」


明(それじゃあ…ぜひ、お願いします)


タッタッタッ…


蒼「………とは言ってもなぁ」


蒼「望をあまり退屈させないようにしたいし、かといって明乃のあんな表情を見せられては無下にも出来ないし………」


蒼「…帰るまでに考えておくか」



………



牧「…よし、これでこの屋台は終了だな」


蒼「結構手間取ったな」


牧「お前、今日は随分ペースが遅いのな」


蒼「俺?」


牧「なんか、手際が悪いっつうか、いつもに比べて下手っつうか…」


部「なぁに、悩みごとでもあるの?」


芙「望ちゃんと何かあったんですか?」


蒼「真っ先に望関係なのか…」


芙「それは…ねぇ牧人くん?」


牧「まあ、なぁ」


部「そうよねぇ?」


蒼「なんか心外だ」


社「それで、実際悩みごとなのかな?」


蒼「まあ、悩みごとというか迷い事ですよ。明日の休みの予定で。でもあくまで個人的な事ですから」


牧「望ちゃんとデートか…」


芙「それとも他の人とお出掛けか…」


部「おやおやぁ、二股なのかしら?」


蒼「よし、全員黙れ。そして悪かった。頑張るからこの話はもうおしまいで頼む」


牧「へいよ、お前が真剣に悩んでるんだってのはわかったよ」


芙「私も悪のりしちゃってごめんなさい。でも、お手伝いできることがあったら言ってくださいね」


部「部下の悩みはアタシの悩みってものよ」


社「じゃあ丸く収まったところでお昼休みにしようか」


望「はーい」


芙「ねえ望ちゃん、チューペットがまだ残ってるんだけど食べる?」


望「ちゅー、ぺっと?」


芙「ジュースを凍らせてシャーベットにした氷菓子で、私たち子供の頃よく食べてたんだよ」


望「うん、美味しそう」


芙「じゃあ二人で半分こしよっか」


望「うん!」


牧「おー、相変わらずビックリするくらい冷えてるのな」


望「それほどでもー」


部「あれからアタシの買った服は着てるのかしら?」


望「はい、電車に乗ってお出掛けしたときに新しい服を着ました」


部「喜んでくれて何よりだわぁ」



蒼「みんなそろって待てや」



蒼「なんでそんなにお互い順応してるんだよ」


望「お疲れさまー蒼人くん」チュー


蒼「ものを食べながら喋るんじゃありません!」ギュー


望「ふぇーー、ひひゃみひゃにふねっふぇひふぁひさびさにつねってきたーー!!!」


蒼「ったく、馴染むのはいい事だが事も無げに混じるんじゃない」


芙「すみません、また悪のりしました」


牧「反省してます」


部「このまま通せるかと思ったわ」


望「自然と入れると思って…」


社「じゃあ僕もついでにごめんなさい」


蒼「この結束力めんどくせぇ…」


………


蒼「そういえば、自販機には立ち寄ったのか?」


望「あぁうん。でも結局何もわからなかったよ」


望「バス停にも行ってみたんだけど、座ってたおばあちゃんを冷やしてあげたくらいしか…」


蒼「そうか、収穫なしは残念だったな」


望「そういう蒼人くんはお仕事はどう?」


蒼「予定通りって感じだな。よくも悪くもなく、本当に予定通りだよ」


望「お祭り間に合う?」


蒼「そりゃもちろん、それが目的だし、間に合うのは当たり前だからな」


望「そっか」


蒼「…あ、お祭りと言えばこの前明乃と話したんだが」


望「明乃ちゃん?神社の?」


蒼「明乃も夏祭りに行きたいから、どうせなら三人で祭りに行こうって話があったんだよ」


望「蒼人くんと明乃ちゃんと、私なのかな?」


蒼「あぁ、その三人で夏祭りさ」


望「…うん。うん、それ素敵な話かも」


蒼「なら今度明乃と三人で話して祭りのこと話そうな」


望「わかった!」


ぐ~


望「…あ」


蒼「昼を食べてないのか」


望「お恥ずかしながら」


蒼「近くのコンビニで買ってくる」


望「あ、私自分で…」


蒼「貨幣の使い方を知ってるのか?」


望「それは失礼すぎる。さすがに知ってるよ」


蒼「そうか、ならほれ」


………


望「塩のおにぎり美味しいね~」


蒼「なぜコンビニの数あるおにぎりから塩を選ぶのか」


望「んー、一番馴染みがあるから?」


蒼「ごめんな、何もしてやれなくて…俺、貧乏だからな…」


望「蒼人くんは塩のおにぎりにどんなイメージを持ってるのかな」


蒼「あと、つり銭は持ってていいからな」


望「お釣り…これ?」


蒼「一人で歩くときにのジュース代にはなるだろう?」


望「あー」


蒼「そこで納得するくらいにお前が無欲で助かるよ」


望「だって、もういっぱいお世話になってるからこれ以上何か欲しいだなんて言えないよ」


蒼「お前がそれだけ純粋なことはありがたい限りだよ」


望「えへへー」


蒼「でも、前にも言ったとおり遠慮のしすぎは誰も得しないんだからな」


望「あぁ…そうだったね。うっかりしてたよ」


蒼「うっかりフリージィ」


望「なんでそんな無駄に語呂のいい呼び方をするかなぁ…」


蒼「へいへい、さて昼休みも終わりだ。お前はどうする?」


望「うーん…」


望「今日はもう一回自販機に行ってみるよ。それで、そのままお家に帰ってる」


蒼「そうか、気を付けてな」


望「うん、ジュースでも買いながら帰るよ」


タッタッ…


蒼「さ、こっちも頑張らんとな」


蒼「…今度は普通に進められるだろう」



………



社「じゃあ明日はみんなゆっくり休んでね」


蒼「お疲れさまでした」


牧「お疲れっす。芙由、乗っていくか?」


芙「うん。ありがとう牧人くん」


部「明日はお家で工具の発注書を作らないと」


社「ああ、それもう書いて方々に送っといたよ」


部「さすが社長ね」


蒼「さて、俺は真っ直ぐ帰るか」


芙「蒼人さん、望ちゃんによろしく伝えてください」


牧「俺も俺もー」


蒼「あぁ、言っとくよ」


………


蒼「…さて、どうしたものか」


蒼「そういえば、明乃は今日は出掛けてたな」


蒼「…もう、帰ってきてるだろうか」


蒼「…うまくすれば今日、話を聞く事が出来るかもしれないな」


蒼「そうと決まれば、何か持っていけるものを持って話を聞きに行くか」



………



蒼「ただいまー」


望「おかえりなさーい」


蒼「ん?なんかいい匂いが」


望「うん。ちょっと前に蒼人くんが煮物を教えてくれたでしょ?あれをためしに作ってみたの」


蒼「ほう、それはぜひご相伴に預かろうじゃないか」


蒼「…そうだ、望」


望「なに?」


蒼「この煮物、少し明乃の所に持っていきたいんだが…」


望「明乃ちゃんに?」


蒼「そうだ。この間おすそわけをしてくれたお返しだよ」


望「あぁ、お返し!いいよいいよ!」


蒼「よし、じゃあ後で持っていくな」


………


蒼「ごちそうさまでした」


望「どう、おいしかった?」


蒼「あぁ、いい塩梅だったよ。お前本当に料理が出来るようになっていってるな」


望「それほどでもー」


蒼「あ、俺残りの煮物をまとめて持っていくから、お前シャワーでも浴びてこいよ」


望「神社の分だね」


蒼「まあな」


望「私も行って一言お礼がしたい、な」


蒼「なぜ?」


望「そりゃあ私もお裾分けをもらった人だもん。さらに言うと私の作った料理だから…感想も、聞きたい」


蒼「なるほど一理ある話だな」


望「それじゃあ…」


蒼「けど悪い、今日は俺一人で行きたいんだ」


望「えー」


蒼「代わりに明日の休み、出掛けるなら付き合ってやるから」


望「あ、そっか、明日は蒼人くんお休みだったね」


蒼「とりあえず今日の所は、な?」


望「うーん…わかった。蒼人くんがそう言うなら私、身体洗ってくるよ」


蒼「すまんな」


望「いえいえ」



………



蒼「ごめんくださーい」


蒼「こういう外から直に呼び掛ける家ってなかなかないよな」


カチャ


明(あっ、蒼人さん)


蒼「夜分遅くに悪いな」


夜「あら蒼人さん、こんばんは」


蒼「家で煮物が余ったんでこの前のお礼がてら届けに来たんです」


夜「それはご丁寧に」


明(あっ………)


夜「どうしたの明乃?」


明(お母さん、私蒼人さんと少しお話があるんだけど、いいかな?)


夜「あら珍しい。外に出るの?危ないわよ」


明(境内でお話しするだけだよ)


夜「それなら境内の明かりを点けてらっしゃいな」


明(うん)


テテッ


夜「すみません、話したがりな子で」


蒼「いえ、明乃の話は興味深いので」


夜「そう言ってくれるあなたをあの子はとても気に入ってくれてますよ」


蒼「それはどうも」


明(点けてきた)


蒼「じゃあ行くか?」


明(はい)


夜「怪我しないようにね」


………


明(いきなりだったのでかなり驚いています)


蒼「どうするか悩んだあげくだからな、いきなりだったことは謝るよ」


明(それで、こうしてやって来たと言うことは…)


蒼「あぁ、話を聞きに来た」


明(望さんも………いないんですね)


蒼「当然だ」


蒼「それで、市立図書館に見に行って、お前は何を知ることができたんだ?」


明(その………)


蒼「なんだ?」


明(これから話すことは、多分お母さんが話してくれた、私の事の話より、もっと退屈な話になると思います)


明(自分から誘っておいてなんですが、本当に聞きますか?)


蒼「当然だ。自分の隣町の奇妙な歴史なんて興味が湧くじゃないか」


明(………そうですか)


蒼「それに、冷泉れいせん町には望もいたんだ。もしかしたら、わからないことずくめの望について、何かヒントがあるかもしれない」


明(…わかりました。では、お話いたします)


………


明(冷泉れいせん町…時代を遡って明治の頃、冷泉れいせん地区と呼ばれていたこの一帯には、明治よりもさらに昔から、不思議なことが起こっては消えていったそうです)


明(この冷泉れいせん地区は、驚くことに平安時代からすでに夏の気温が急激に下がる現象が見られたと書かれていました)


明(冷泉れいせん町史によると、遥か昔は夏より秋の方が気温が高いとまで記されていたそうです)


蒼「この平野部でか」


明(そして、冷泉れいせん地区ではその特異な気温を神の御業と讃え、その気候自体を神と称して、夏には祈願や奉納や祭事を行って信仰の対象としてたようです)


蒼「不思議な出来事から神様が生まれた、ということか」


明(その表現が妥当なんでしょう。そして、その祭事が脈々と受け継がれて、つい50年程前まで行われていた冷泉れいせん町の夏祭りと結びつきます)


蒼「なるほどな。そして奇妙な気候が町史として残ってるってことは、それだけ誰の目にも明らかだった訳だ」


明(はい。その証拠に50年程前…この町が特殊な気候だった頃の夏の気温記録がありました)


ぺらっ


蒼「近隣の平均気温が32度程度なのに対して……」


蒼「冷泉れいせん町が19度………それも最高気温ですら28度にすら届かないと」


明(そういうことです)


蒼「本当に秋の夜長の気温だな」


明(ですが、ただ気温が低いだけならいわゆる環境や地形によるものと片付けられます)


蒼「そうではない理由があると?」


明(それも、町史には書かれていました)


明(なんでも、町の境目を越えると一瞬にして気温が変化すると書かれていて、そのことについてさまざまな調査をしてみたけど、結局なんの異常も出なかったようです)


蒼「冷房の効いた室内から屋外に出るような、そんな感じの変化があったわけか」


明(はい、その感想として町史では、冷泉れいせん町は冷蔵庫のような町だったと評されています)


蒼「こう言うすっとんきょうな話が町史に堂々と記されている辺り、やっぱり冷泉れいせん町はただの町ではなかったんだな」


明(はい。おばあちゃんの言った通り、この町はただの町じゃなかったようです)


蒼「だが、今はただの普遍な町だ。過去にどんなことがあったにせよ、冷泉れいせん町は普通の町になってしまっている」


明(それなんですけど…)


明(実はこの町の特殊な気候が力を失うのは珍しいことではないらしいのです)


蒼「ほう」


明(その辺りの詳しい史料は無かったのですが、およそ50年前、その更に32年前、町史に記録されている中では、少なくとも気候は3回から4回普通に戻っていました)


明(ちなみに、普通の気温の年と急激に気温の低い年の割合はおよそ3:7…圧倒的に気温の低い時期の方がこの町にとっては長いみたいです)


蒼「つまり、気温の低い冷泉れいせん町が本来の姿で、隣町や近隣と同じ様な気温である今の様子は、いわゆる一過性のものであると?」


明(そういうことです)


蒼「よかったじゃないか。神社にとってはいい知らせだと思うぞ」


明(そうですね。もしかしたらこの神社が必要になることもあるかもしれません。もしかしたら、神様が戻ってくるかも…)


蒼「それはいいんだが、そのための手段は見つけたのか?」


明(………)


蒼「そこまで丁寧には書かれていなかったか」


明(でも、まだ史料の一部を見つけただけです。まだ他にも史料が見つけられるかもしれない…その中に重要なヒントがあるかもしれない…と、私はそう思っています)


蒼「前向きなのはいいことだ。応援してるよ」


明(ありがとうございます)


蒼「しかし…疑問がある」


明(はい?)


蒼「なぜその話を望に内緒にしたんだ?俺からしてみれば、何かヒントになるような事は望にも知っていてもらいたいと思うんだが」


明(それは、その………)


蒼「ん?」


明(別に、この話を望さんに内緒にしたいつもりはなくて、出来れば望さんだって冷泉れいせん町の人ですから聞いて欲しいんですけど、その…)


蒼「なんだ、やけにしどろもどろじゃないか」


明(それは、その………)



明(…蒼人さん。蒼人さんは、望さんの事をどう思っていますか?)



蒼「どうって…シンプルに家の居候さ」


明(それだけですか?)


蒼「そうだな。一つ屋根の下に男女で住んでるから気にされやすいんだが、望に関しては色々と不明瞭なことが多すぎるから、それが分からない今は、俺は居候と割り切っているつもりだ」


明(そう、ですか………)


蒼「明乃?」


明(…蒼人さん)


蒼「はい」


明(………)



明(私、蒼人さんのお家に行ってみても、いい……ですか?)



蒼「………はぁ」


明(せ、せっかくこうして神社とか、冷泉れいせん町とか、そういうお話を出来る人が身近にいるから、その…もうちょっと親交を…あぁ、いやそうじゃなくて………)


明(とにかく、蒼人さんと冷泉れいせん町のお話をもっとしたいし、望さんにもお会いしたいです。だから、時々お訪ねしても……いいですか?)


蒼「…んまぁ、俺の方は別にかまわんよ。恐らく望も了承するだろう。お前の家の人がいいって言ったなら何時でも…あぁいや、俺が休みの日ならってことで」


明(ありがとうございます。それにうちの家族なら大丈夫ですよ。ね、お母さん)


蒼「!?」


夜「それはもちろん。あなたと話の合う人なら私もお父さんも納得よ。ちょっと歳は離れてるけど、ま、そこは流行ということで」


蒼「いつからいたんですか」


夜「明乃が話し始めた辺りからかしら」


蒼「最初からじゃないっすか」


夜「それで蒼人さん」


蒼「はい」


夜「ふつつかな娘ですが、何卒よろしくお願い致します」


蒼「家を訪ねるってだけですよね?」


明(精一杯努めさせていただきます)


蒼「訪問するだけだよな!?」



………



明(今日は夜遅くにありがとうございました)


蒼「気にするな、お裾分けついでだよ」


明(あの、さっきは冗談めかしたんですけど、私は蒼人さんの事はいい人だと思ってますよ)


蒼「そりゃどうも」


明(だから…望さんには、あまり聞かれたく)


蒼「ん?」


明(なんでもありません)


蒼「そうか…あ、自販機までで大丈夫だよ。あまり遠くまで行くと危ないだろ」


明(それならここでお別れですね)


蒼「お互い知り合いの仲になったんだ、家にだって気軽に来てくれていいからな」


明(はい。それじゃあ)


蒼「あぁ、またな」


蒼「さて、これで明乃の方は落ち着いた事になるかな」


蒼「もう深夜か。ゆっくり寝て、明日の予定に備えよう」


蒼「今日の明乃は、やけに積極的だったような…この間抜け目のない子だってのがわかったから俺に色眼鏡がかかっただけか?」




蒼「…望をどう思ってるかねぇ」




Date-07/22

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