第2話



授業で先生がよく「君たちは管理職になるんだから」と言っている。

そういう風に洗脳されていく物だから、私の将来設計もそういうビジョンが付きまとう。


女性の技術者。日本の産業は岐路に立たされている──と言われてもう10年以上が経つという。

しかし、現状はどれくらい改善されているのだろうか。

確かに、理系や工業や理学に進む女子は増えてはいるのだろう。

しかしそれは学問レベルの話であって、就職に関してはどうだろう。


企業は女性を一定数(割合)採用しなければならない。

故に、男性よりも雇用のチャンスは多いのだと、大学教授達の言だ。


男女雇用機会均等法。

しかしこれは愚法だと、昔、塾の先生が言っていた。

企業は使いもしない、必要としていない女性の人材を無理矢理に雇用しなければならないのだと。

これでは、働く側も雇う側も不幸だ。

市場なんかの需要と供給の話とは全く意味合いが違うのだと。



男女は平等であるべきだ。これはただのあるべきと呈しているだけで、あるとうたっている訳では決してない。

男女は平等でこそあれ同質では決してないというのが私の見解であったが、事実蓋を開けてみれば平等すらありえない。

良い悪いの話以前に、不平等で理不尽なのが世の中だ。


そもそも私は、あるべき論、たられば論、水かけ論、結果論はこの世の四大悪論だと思っている。

(たぶんもっとある)

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