第3話 脱衣

 学校帰りだから、彼女は制服を着ている。上はブラウスにネクタイ。下はプリーツスカートっていうのだろうか、あの、普通の感じの制服のひだのあるスカート。それに紺のハイソックス。ついでに言うなら、ブラウスからはその下に着ているキャミソールが透けて見えている。

 ちなみに、彼女は真面目なタイプだから、ネクタイはしっかりと首もとまで上げている。どんなに暑くても、緩めているところは見たことがないくらいだ。

 そんな彼女がネクタイを緩め、そのまま外した。

 そして、そのままブラウスのボタンを一つずつ外し始めた。少しずつ露になる鎖骨、そしてキャミソール。そしてそれを押し上げる豊満な膨らみと、谷間。

 聞いたことはないから分からないが、Dはあると思う。いや、もしかしたら、E?さすがにそれ以上ということはないだろうけど、もしかすると……。

 そして、それが作り上げる谷間は俺の視線を釘付けにするには十分すぎるものだった。

 しかし、今はまだキャミソールがある。もし、それを脱いだら……。さらに、ブラまで外して、生でそのものを見たら……。

 俺は生唾を飲み込んだ。そして、股間の方が少し……。


 と考えているうちに彼女はブラウスを脱いで、丁寧に畳んでいた。それを俺の机に置くと、ためらいがちにスカートに手を伸ばした。

 しかし、俺の方をちらりと見ると、その手を離してしまった。そして、その場に座り込んでしまった。

 やはり、裸になるのは無理な話だったのだろう。そもそも、俺は「脱いで」と言っただけだ。つまり、裸になって、とは言っていない。

 つまり、この状況でも十分なのかもしれない。

 俺は彼女を止めようと口を開こうとした。しかし、彼女は靴下を脱ぎ始めていた。

 靴下を脱ぐとき、必然的に膝を抱えるように手前に持ってくる。そして、ミニスカートである。さらには、彼女は俺のほぼ正面に座っている。

 すると、どうなるか。俺の視界にはっきりと彼女の下着が入り込んできた。その色は、水色。少し意外だった。彼女なら白、勝手にそう思い込んでいたから。


 靴下を脱ぎ終わった彼女は立ち上がった。しかし、その時、谷間の深いところまでが見えそうになってしまった。

 ダメだ、このままだと俺の理性が耐えられない。そう感じた。

「メ、メーちゃん……」

 俺は声をかけた。彼女は「何?」と目で聞いてきた。

「その、本当にいいの?」

 理性は止めようとしているのに、本能はさらに先を求めている。だから、こんな曖昧な感じでしか聞けなかった。しかし……


「うん、いいよ。拓斗くんになら……」


「ありがとう」


 俺はそう返し、彼女の俺だけのためのストリップショーを楽しむことにした。あぁ、俺がこんなことを考えてるなんて知られたら、嫌われるかな、なんて思ったけれど、彼女の裸を早く見たいという欲求ばかりが俺の頭の中を占めていた。

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